従来のABO式血液型関連抗原検査は注射器による採血を伴い、判定には熟練を要していた。災害等衛生状態の悪い中で行う血液型検査では唾液または指先採血程度の血液量で電気を使わず、誰でも簡単確実に判定が出来る方法が望まれる。本研究はこの方法の確立をめざした。また、一方で、唾液中におけるABO式血液型関連抗原の量(分泌型か非分泌型か)は消化器系感染症や齲歯への罹患しやすさを予測する指標となることがしだいに分かってきてる。3連動大地震による衛生状態の悪い中での避難生活の長期化により、引き起こされるであろう消化器系感染症や齲歯へのリスクを予想出来ると感染症の蔓延や個人の健康に維持に大いに役立てる事ができる。
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