中胚葉或いは神経堤由来細胞を蛍光標識し、かつジフテリアトキシン受容体(DTR)を発現し、DT投与により中胚葉或は神経堤由来細胞を欠損させることの出来るマウスを用いて、神経堤或は中胚葉に由来する細胞を欠損させると胸腺及び骨髄の造血に異常が見られる事を明らかにした。神経堤由来細胞は間葉のみならず、自律神経や副腎髄質にも寄与し、神経堤欠損マウスでは、血中のアドレナリンやノルアドレナリンが減少し、これが造血異常の原因である可能性が示唆された。新生仔マウス歯髄間葉が骨髄間葉同様にB細胞や破骨細胞の分化支持能を持つ事を見いだしたが、胎仔歯髄には胎仔骨髄同様の造血器官形成能や造血支持能は確認できなかった。
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