現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本研究課題による研究成果の一部は以下の国際雑誌に掲載された。さらにThis Week in The Journalの中で特に重要な論文として取り上げられた。 Angiotensin II Modulates Salty and Sweet Taste Sensitivities. Shigemura N, Iwata S, Yasumatsu K, Ohkuri T, Horio N, Sanematsu K, Yoshida R, Margolskee RF, Ninomiya Y. J Neurosci. 2013 Apr 10;33(15):6267-77.
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今後の研究の推進方策 |
DNAマイクロアレイ解析: “減塩食” vs “高塩分食”条件下で味細胞、視床下部、唾液腺、それぞれで発現に変化があった遺伝子を検出する。また、3組織で共通の発現様式示す遺伝子(橋渡し遺伝子)を検出する。さらにデータマイニング、ホモロジー検索、配列解析などからパスウェイ予測を行なう。 定量RT-PCR、2重in situ hybridizationおよび免疫組織化学法:候補遺伝子の発現変化について解析するために0, 1, 4, 12週に採取したマウスの茸状乳頭味蕾、視床下部、唾液線から抽出したtotal RNA(DNAマイクロアレイ解析に使用しなかったもの)をもちいて定量RT-PCRを行なう。候補遺伝子の細胞レベルでの発現変化について解析するためにそれぞれの週の味覚器(茸状、有郭乳頭)、視床下部、唾液腺における発現をin situ hybridizationおよび免疫組織化学法により経時的に解析する。この場合、候補遺伝子がどの味質と関連があるのかについて解析するために、味細胞マーカーにGFP/YFPを発現する遺伝子改変マウス(I型: オキシトシン受容体 (OXTR) - YFP knock-in mice, II型: Trpm5-GFP mice (甘味/うま味/苦味), T1r3-GFP mice (甘味/うま味)、III型: GAD67-GFP mice (酸味) を用いて共発現性の解析を行なう。
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