研究課題
歯周病菌と相互作用する血液細胞・因子の同定---高脂肪食投与のApoE欠損マウスに対して、動脈硬化を誘導した。脱毛処理し、GFP―P.gingivalisを背部皮内注射した。その後時間経過と共に、白血球のそれぞれのTexasRed結合抗体を用いて、好中球、マクロファージ、ヘルパーT細胞などを特異的マーカー抗体にて染色後、多光子励起顕微鏡観察を行った。この観察により、生体内でどの白血球と相互作用するのかが観察できた。相互作用する細胞が同定できれば、さらにどのようなタンパク質あるいは分子により結合できるのかを今後検討する。血管内集積因子の同定---同様に血管血管内集積因子のも行った。すなわち、高脂肪食投与のApoE欠損マウスに対して動脈硬化を誘導した。脱毛処理し、GFP―P.gingivalisを背部皮内注射する。その後、時間経過と共に、血管内マトリクスであるファイブロネクチンやラミニンをTexasRedで赤色蛍光で染色後、多光子励起顕微鏡観察を行った。この観察により、マトリクスと相互作用すするのが観察できた。さらに、この実験結果を踏まえて、その後の実験計画を臨機応変に対応する必要がある。血管集積および臓器集積に関与する細菌因子の同定---R-ジンジパイン及びK-ジンジパインの欠損株を用いて、GFP―P.gingivalisを作製し、野生型のGFP―P.gingivalisとどのように血管内への挙動が異なるのかを観察した。この方法により、どのような細菌側の因子が血管集積および臓器集積に関与するのかが同定できる可能性を示している。これには上記の多光子励起顕微鏡観察および高感度近赤外トモグラフィー解析を行った。
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