研究課題
昨年度までの研究で、β1-3グルカンおよびその受容体であるdectin-1がマクロファージによる細菌貪食機能をコントロールしていることを見出した。今年度は、dectin-1強発現マクロファージを用いて、Aggregatibacter actinomycetemcomitans貪食後に起きる変化について検証した。さらに、A. actinomycetemcomitansを貪食したマクロファージが炎症反応を起こす可能性を探ったところ、貪食したマクロファージがInterleukin-1β(IL-1β)を産生していることを見出した。近年、ネクローシスとも異なる細胞死としてピロプトーシスが注目されているが、A. actinomycetemcomitans貪食後のマクロファージは、細胞内のcaspase-1の発現亢進ならびにインフラマソーム複合体の活性化の誘導を通してIL-1βの産生を亢進することが明らかとなった。これらの結果より、A. actinomycetemcomitans貪食後のマクロファージに見られた炎症反応において炎症性サイトカイン産生が深く関与していることが示唆された。
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