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2014 年度 実績報告書

有床義歯装着患者の慢性ストレスが唾液中のストレス感受性蛋白に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 24659853
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

谷口 尚  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (90171850)

研究分担者 隅田 由香(岩倉由香)  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (10361693)
乙丸 貴史  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 助教 (30549928)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード下顎顎義歯 / コルチゾール / 唾液 / UWQOL
研究実績の概要

唾液中コルチゾール値と補綴治療に関する先行研究はいくつか報告されているが、顎義歯装着患者を被験者とした起床時コルチゾール反応を用いた日常生活のストレスに関する研究はない。
本研究の目的は長期顎義歯装着患者と短期顎義歯装着患者における起床時間帯の唾液中コルチゾール値の相違を調べること、及びUniversity of Washington Quality of Life (UW-QOL) 質問票を用いて2群におけるQOLスコアの差を調べることである。帰無仮説は①2群における起床時コルチゾール反応には差がない、②2群におけるQOLスコアには差がない、とした。
唾液中コルチゾール値測定はhigh sensitivity salivary cortisol enzyme immunoassay kit (Salimetrics社)を用いて行った。STAI JYZ質問票は不安傾向の強い被験者を調べるために実施し、状態不安及び特性不安において65以上のスコアを示した者は病的不安と判断し、除外した。
統計分析は2日間の唾液中コルチゾール値の平均を代表値とし、起床時(T0)と起床後30分(T30)の唾液中コルチゾール値の差についてWilcoxon rank sum testを用いて2群比較を行った。また、UW-QOL質問票の各項目及び12項目の合計点においてもWilcoxon rank sum testを用いて2群比較を行った
長期顎義歯装着群では起床時コルチゾール反応が認められたが、短期顎義歯装着群では認められなかった.また、UW-QOL合計スコアは、短期顎義歯装着群が長期顎義歯装着群より有意に低い値を示し、外観、活動、余暇、会話、不安の5項目において、短期顎義歯装着群が有意に低い値となった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Differences of salivary cortisol levels between long-term and short-term wearers of dento-maxillary prosthesis due to head and neck cancer resection2014

    • 著者名/発表者名
      Kosaka M, Sumita YI, Otomaru T, Taniguchi H
    • 雑誌名

      J Prosthodont Res

      巻: 58 ページ: 41-47

    • DOI

      0.1016/j.jpor.2013.10.001

    • 査読あり
  • [学会発表] 下顎顎義歯装着患者における起床時間帯の唾液中コルチゾールの経時的変化2014

    • 著者名/発表者名
      16)小坂 萌,隅田由香,乙丸貴史,服部麻里子,村瀬 舞,原口美穂子,吉 志元,谷口 尚
    • 学会等名
      日本補綴歯科学会東京支部総会・第18回学術大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2014-11-09 – 2014-11-09

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公開日: 2016-06-01  

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