現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
解析の詳細を決定するため、インプラントオーバーデンチャー希望の患者を被験者とし、CT データを取得した。2次元スライスCT画像上で, 金属のアーチファクト等により組織の境界が不明瞭な部分について,Photoshopにより境界を設定した.各画像の組織分類についてはpixel毎に輝度の閾値を併用して骨, 筋, 軟組織, 皮膚の自動判別を行った.実際の口腔内の筋肉は, 人体の中でも特に細かく複雑に入り組んでいる. またCTの分解能からも, 筋肉と軟組織を明瞭に区別して撮影することにも限界がある. よって輝度の閾値のみで組織判定を行うと,筋肉と軟組織が数pixel毎に入り交った状態に判定され, 本来一塊の組織として成り立っている筋肉の連続性が断たれてしまう. このため, 連続性が断たれている部分についてはある程度補完するように自動処理を行った. 解析モデルの材料定数はヤング率、ポアソン係数を、骨では8.63×102, 0.36,筋では6.89×10-3,0.48,軟組織2.31×10-1, 0.48,皮膚8.67×10-2, 0.48 と設定し, 各スライス画像を3次元方向に積み重ね、口腔内モデルとした. 全粒子数は16,988,909となった.
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