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2012 年度 実施状況報告書

高齢一卵性双生児における咬合・咀嚼が生活習慣病,認知機能,遺伝子修飾に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 24659857
研究機関大阪大学

研究代表者

池邉 一典  大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (70273696)

研究分担者 前田 芳信  大阪大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (10144510)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワード歯学 / 高齢者 / 双生児 / 遺伝要因 / 環境要因
研究概要

対象:大阪大学ツインリサーチセンターにおいて検診を受けた高齢双生児57組(MZ: 46組、DZ: 11組)、平均年齢69.4±12.2歳を対象とした。
方法:各被験者に対し、診察・検査を行い、残存歯数(①)、齲蝕経験歯率(②)、唾液中潜血(③)、咀嚼能率(④)、上下顎骨の大きさ(⑤)を調べた。①残存歯数は上下顎骨における全残存歯数とした。②齲蝕経験歯率は、齲蝕未処置歯(D)と処置歯(F)の合計の全被検歯数に占める割合とした。③唾液中潜血はペリオスクリーン(サンスター社)を用いて、含嗽後の排出唾液中の潜血反応より判定した。④咀嚼能率は検査用グミゼリー(アズワン社)を30回咀嚼後の咬断片の粉砕度とした。⑤上下歯列の大きさは、歯列模型の左右第一小臼歯頬側咬頭頂間距離を測定し、歯列弓幅径とした。それぞれの項目において双子間における級内相関係数の検定、共分散構造分析を用いた単変量遺伝解析を行った。
結果:平均残存歯数は、20.0±9.7本であった。級内相関係数については、上顎歯列弓幅径はMZ: 0.95、DZ: 0.87、下顎はMZ: 0.84、DZ: 0.63、咀嚼能率はMZ: 0.72、DZ: 0.53、齲蝕経験歯率はMZ: 0.47、DZ: -0.33となり、単変量遺伝解析においていずれもAE(A: 相加的遺伝要因、E: 非共有環境要因)モデルが採択された。これに対して、残存歯数の級内相関係数はMZ: 0.64、DZ: 0.78、唾液潜血はMZ: 0.40、DZ: 0.60となり、いずれもCE(C: 共有環境要因)モデルが採択された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

被験者も順調に集まり,検査も問題なく,他分野との連携も良好である.

今後の研究の推進方策

これまで通り進め,被験者数を増やし,分析と総合評価を行う.

次年度の研究費の使用計画

これまで通り進め,被験者数を増やし,分析と総合評価を行うために経費が必要である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Genetic and environmental influences on oral condition among elder twins2013

    • 著者名/発表者名
      Kurushima Y, Ikebe K, Matsuda K, Enoki K, Ogata S, Yamashita M, Murakami S, Kato K, Hayakawa K, Maeda Y, Osaka Twin Research Group
    • 学会等名
      91th I.A.D.R. General Session
    • 発表場所
      Seattle,USA
    • 年月日
      20130320-20130323
  • [学会発表] 高齢双生児における口腔領域の類似度2013

    • 著者名/発表者名
      久留島悠子、池邉一典、松田謙一、榎木香織、尾形宗士郎、山下元三、村上伸也、加藤憲司、早川和生、前田芳信、大阪ツインリサーチグループ*
    • 学会等名
      日本双生児研究学会第27回学術講演会
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      20130110-20130110

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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