研究課題
挑戦的萌芽研究
さまざまな癌種において、末梢循環血液中の癌関連因子を検出することは困難であった。しかし、ヒト口腔癌細胞を用いたマウスの実験では、臓器や血液サンプルから大量のミトコンドリアDNA(mtDNA)を検出できた。そこで、本研究では、口腔癌患者に対する血中mtDNAを用い、ミトコンドリア全ループ領域を解析した。その結果、5領域で塩基置換による突然変異を同定した。口腔癌患者61例から術前、術後、術後4週で採取した末梢血中mtDNAをこの5領域について解析した。経過不良であった全ての患者は原発腫瘍に有意に異常mtDNAを有していた。以上の結果から、本検査法が癌の予後判定に有用であることが示唆された。
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Oncotarget
巻: 3(7) ページ: 670-7