• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

細胞競合に立脚した口腔扁平上皮癌の早期診断・予防方法の開発に向けた基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24659898
研究機関高知大学

研究代表者

山本 哲也  高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (00200824)

研究分担者 笹部 衣里  高知大学, 医歯学系, 助教 (40363288)
山田 朋弘  九州大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (60335619)
吉村 友秀  高知大学, 医歯学系, 助教 (80452697)
北村 直也  高知大学, 医歯学系, 助教 (70351921)
キーワード細胞競合 / 扁平上皮癌 / SPARC
研究概要

細胞競合とは、適応能の低い細胞が排除され、適応能の高い細胞が増殖する現象であるが、多中心性癌の発生にこの細胞競合が関与している可能性が考えられる。近年、Matricellular proteinの1つであるSecreted Protein Acidic and Rich in Cysteine(SPARC)が細胞競合に関与していることが明らかにされてきたことより、口腔扁平上皮癌の発癌におけるSPARCを介する細胞競合の関わりについて検討してきた。
平成25年度においては、in vitroにおける株化細胞の増殖・遊走能に及ぼすSPARCの影響について検討した。方法としては、当科で樹立した株化口腔扁平上皮癌細胞であるOSC-2、-4、-6および不死化ヒト正常ケラチノサイトであるPHK細胞を用い、SPARCに対するsiRNAによるノックダウンの系ならびにSPARC発現ベクター導入の系を用いて検討した。その結果、いずれの細胞においてもSPARCのノックダウンにより有意に増殖が抑制され、逆にSPARCを導入すると増殖能は有意に増強した。さらに、遊走能に及ぼすSPARCの影響をスクラッチアッセイにて検討したところ、OSC-2およびPHK細胞いずれにおいてもSPARCのノックダウンにより遊走能は低下した。
これらのことより、SPARCは癌の発生・進展においても重要な役割を演じていることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

in vitroでの検討はほぼ完了したことより、概ね順調に推移していると判断する。

今後の研究の推進方策

口腔扁平上皮癌の前癌病変である白板症および早期口腔扁平上皮癌を用い、SPARCと癌化との関係を検討する。具体的には、白板症を組織学的にhyperplasia、mild dysplasia、moderate dysplasia、severe dysplasiaおよびPVLに、早期癌は上皮内癌と早期浸潤癌に分類し、対照として健常口腔粘膜15例を用いて、免疫組織化学的に検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 口腔扁平上皮癌の発癌におけるSPARCを介した細胞競合の関わり2013

    • 著者名/発表者名
      大野清二、山田朋弘、笹部衣里、山本哲也
    • 学会等名
      第12回KMS Research Meeting
    • 発表場所
      高知大学医学部岡豊キャンパス
    • 年月日
      20130220-20130220

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi