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2014 年度 実績報告書

細胞競合に立脚した口腔扁平上皮癌の早期診断・予防方法の開発に向けた基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24659898
研究機関高知大学

研究代表者

山本 哲也  高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (00200824)

研究分担者 笹部 衣里  高知大学, 教育研究部医療学系, 講師 (40363288)
山田 朋弘  九州大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (60335619)
吉村 友秀  高知大学, 医歯学系, 助教 (80452697) [辞退]
北村 直也  高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (70351921)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード細胞競合 / SPARC / 扁平上皮癌
研究実績の概要

細胞競合とは、適応能の低い細胞が排除され、適応能の高い細胞が増殖する現象であるが、多中心性癌の発生にこの細胞競合が関与している可能性が考えられる。近年、Matricellular proteinの一つであるSecreted Protein Acidic and Rich in Cystein (SPARC)が細胞競合に関与していることが明らかにされてきたことより、平成26年度においては、in vitroにおいて細胞競合に及ぼすSPARCの影響について検討した。方法としては、当科で樹立した株化口腔扁平上皮癌細胞であるOSC-2を用い、GFPのタグをつけたSPARC発現ベクターを導入した後、SPARC導入細胞と非導入細胞とを1:1および1:2の比率で共培養し、コンフルエントになった状態で共焦点レーザー顕微鏡にて細胞比を観察した。その結果、GFPで標識したSPARCを導入したOSC-2細胞と非導入OSC-2細胞とを共培養すると、SPARC導入細胞は非導入細胞よりも優位に増殖し、コンフルエントになった時にはほとんどがSPARC導入細胞で占められていた。
この結果と、以前の結果を照らし合わせると、SPARCは上皮細胞の細胞競合において細胞を優勢に導くとともに、増殖能および遊走能を正に制御することが明らかになった。SPARCは発癌初期において癌原性細胞が細胞競合による淘汰からの回避に働くとともに、癌の発生・進展においても重要な役割を演じている可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] SPARC is associated with carcinogenesis of oral squamous epithelium and consistent with cell competition.2014

    • 著者名/発表者名
      Yamada T, Ohno S, Kitamura N, Sasabe E, Yamamoto T.
    • 雑誌名

      Med Mol Morphol.

      巻: Epub ahead of print ページ: -

    • DOI

      10.1007/s00795-014-0089-5

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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