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2013 年度 実績報告書

共培養実験系を用いたエナメル上皮腫による骨破壊の分子機構解明とリスク判定への応用

研究課題

研究課題/領域番号 24659900
研究機関鹿児島大学

研究代表者

藤井 智美  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教務職員 (90305152)

研究分担者 岸田 昭世  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (50274064)
仙波 伊知郎  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (60145505)
中村 典史  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (60217875)
小松澤 均  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (90253088)
岐部 俊郎  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (50635480)
キーワード分子生物学 / エナメル上皮腫
研究概要

エナメル上皮腫は良性腫瘍でありながら顎骨への高い浸潤能により、顎顔面領域の変形や機能障害を引き起こす。本研究の目的は、エナメル上皮腫の骨浸潤メカニズムを解明し、新たな治療戦略に必要な知見を得ることである.
本研究では、培養細胞(エナメル上皮腫細胞単独および、病変周囲に存在する細胞との共培養)の実験系を用いて、本疾患において特徴的な骨浸潤に関わる分子を特定すると共に、組織型の違いによる増殖や骨浸潤の違いについても解析する。さらに、臨床所見との関連も総合的に判断して、エナメル上皮腫の新たな診断や治療の開発につながる知見を得ることを目的とする。本年度は、昨年度に我々が樹立したエナメル上皮腫細胞株AM-3と正常口腔粘膜上皮細胞株MOE-1の遺伝子発現について、マイクロアレイによる網羅的解析を行った。その結果、AM-3はMOE-1と比較して、IL-3のようなサイトカインやMMP-3のような酵素が多く発現していることが分かった。また、新規に2症例のエナメル上皮腫より得た細胞を初代培養し、現在細胞の不死化を試みている最中である。既存のエナメル上皮腫細胞株AM-1とAM-3は異なる組織型由来である。それぞれを破骨細胞前駆細胞であるマウスマクロファージRAW細胞と共培養し、破骨細胞誘導能を評価した結果、AM-3の方がより強い破骨細胞誘導能を示した。臨床的にも、AM-3の組織型である濾胞型は骨浸潤能が高いことが知られている。今後は、新規に樹立す予定の複数のエナメル上皮腫の細胞株を用いて遺伝子解析を行い、エナメル上皮腫に特異的な遺伝子を同定し、その因子のエナメル上皮腫の病態への関わりを明らかにしていく。

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公開日: 2015-05-28  

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