小児の精神的ストレスを非侵襲的に診断する方法を確立することを目的とし、バイオマーカーとなる唾液microRNA検索を試みた。 被験者として、小学校児童1-5年生の問題を抱えカウンセリングした児童30名をストレス群、安定している児童30名をコントロール群とした。う蝕経験歯数はストレス群がコントロール群の2倍高かったが、う蝕関連菌数と唾液分泌量・緩衝能には差がなかった。そこで唾液microRNA抽出・精製方法を確立し、アレイで発現プロファイルを比較したところ、10種のmicroRNAにおいて発現パターンが異なり、クラスターマーカーとして有用である可能性が示唆された。
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