研究課題/領域番号 |
24659924
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
高柴 正悟 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (50226768)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 歯周病原細菌 / 口腔インプラント / 歯周病 |
研究概要 |
近年,口腔インプラント治療が著しく増加している。一方で,歯周病罹患の自覚がない患者が多い中で,歯周病専門医等の歯周病の診断と治療に精通した歯科医師の割合が少ない状況である。そのため,歯周病原細菌をはじめとする口腔細菌の感染症への配慮が少ない中で口腔インプラント治療が行われているといっても過言ではない。口腔インプラントの予後を左右するインプラント周囲炎を予防するためには,インプラントを含む口腔内の細菌学的管理が重要である。そこで我々は,日本歯周病学会が主導して周囲の関連学会(公益社団法人日本口腔インプラント学会および日本口腔検査学会)と連携した多施設参加型マルチセンター研究を構築するための研究計画を企画した。 平成23年の1年間,日本歯周病学会の研究委員会委員が日本口腔インプラント学会の学術委員会委員長と,今後の両学会間での研究連携のあり方について協議し検討した。 現在の口腔インプラント術前検査とメインテナンス期における検査指標には,一般的に歯周組織検査とエックス線画像検査が用いられる。そこで,インプラント周囲炎を予防するために,さらに,歯周病原細菌感染度検査が必要と考えた。従って,インプラント施術前後の歯周病原細菌感染度を指標にした長期間追跡調査が必要である。今年度,「口腔インプラント施術予定患者を対象とした,歯周病原細菌に対する血漿IgG抗体価検査を取り入れたインプラント施術前後10年間にわたるインプラント評価」のコホート研究デザイン企画案を提案できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「口腔インプラント施術予定患者を対象とした,歯周病原細菌に対する血漿IgG抗体価検査を取り入れたインプラント施術前後10年間にわたるインプラント評価」のコホート研究デザイン企画案を提案できた。 これを,日本歯周病学会と岡山歯学会で発表し,関連する歯科学研究者の意見を得た。
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今後の研究の推進方策 |
今後は,提案した「口腔インプラント施術予定患者を対象とした,歯周病原細菌に対する血漿IgG抗体価検査を取り入れたインプラント施術前後10年間にわたるインプラント評価」のコホート研究デザイン企画を元に,日本歯周病学会と日本口腔インプラント学会が連携する計画案として完成する。 さらに,パイロット研究を開始する。
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次年度の研究費の使用計画 |
日本歯周病学会と日本口腔インプラント学会が連携する計画案として完成する。 さらに,両学会および岡山大学内でパイロット研究を開始する。
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