研究課題/領域番号 |
24659929
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
永井 淳 福岡歯科大学, 歯学部, 准教授 (70252989)
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研究分担者 |
坂上 竜資 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (50215612)
大城 希美子 福岡歯科大学, 歯学部, 助教 (50610979)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 歯周免疫機能学 |
研究概要 |
研究実施計画にもとづき、マウス腸管への難培養性歯肉縁下プラーク細菌の移植を試みる準備を進めた。腸管への定着を検出するための、次世代シーケンサーを用いた群集解析で用いるオリゴヌクレオチドプライマーの塩基配列を決定した。また、マウス糞便から細菌DNAを回収する手法の確立を行った。さらに、バイオインフォマティクスの手法を用い、健康な歯肉縁下プラークには存在しないが歯周病患者の歯肉縁下に存在する細菌群集を検出することができた。そこで、以後の計画遂行において、これらの群集を重要なターゲットとして位置づけることができるようになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
腸内細菌の群集構造と全身疾患との関連性、宿主免疫機能との関わりに関して、活発に研究報告がなされるようになってきた。それらの研究結果と相互に比較検討可能な成果を得ようとすると、本研究計画で確立してきた群集解析の手法のうち、一部の材料と方法を変更することを余儀なくされ、条件の再設定に時間を要したことから、次世代シーケンサーを用いた群集解析の実施が今年度に延期されることになった。しかし、研究期間を通じての進捗はほぼ予定通りと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
研究実施計画に従い、以下のように研究を進めたい。 マウス腸管内へ移植した慢性歯周炎患者の歯肉縁下プラーク細菌群集の時間的安定性ならびに垂直伝播の可能性を検討する。 抗生物質感受性を指標にしたマウス腸管内に定着した慢性歯周炎患者の歯肉縁下プラーク細菌群集の消長を観察する。
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次年度の研究費の使用計画 |
上記の推進方策に従い、マウス腸内の細菌群集解析結果を指標として研究を進めていくことになるので、マウス糞便からDNAを抽出するための試薬ならびにディスポプラスチック容器、ならびに次世代シーケンサーを用いた群集解析を行なう委託費に研究費を使用する予定である。
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