オトガイ舌筋群,前脛骨筋群,腹直筋群,脊柱起立筋群,咬筋,胸鎖乳突筋群の筋電図を測定し,呼吸相と嚥下相の協調的同期を鼻マスクからの呼吸曲線により解析した.嚥下機能の評価は、一般的な検査法である、1)改訂水飲みテスト、2)フードテスト、3)反復唾液嚥下テストの3つとして,体位は座位(足底が設置する体位),端座位(足底が接地しない体位),立位で行った,足底が接地しない端座位では,前脛骨筋群の筋活動性が弱まり,逆に体幹の保持のために咬筋、脊柱起立筋群の筋活動性が増加した.また、足底の接地しない体位では、嚥下誘発までの時間が長くなる傾向があり、また嚥下時無呼吸の時間も長くなることが認められた.
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