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2013 年度 実績報告書

遠隔看護に用いるバイタルセンサーの臨床応用に向けた実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 24659942
研究機関筑波大学

研究代表者

川口 孝泰  筑波大学, 医学医療系, 教授 (40214613)

研究分担者 島野 仁  筑波大学, 医学医療系, 教授 (20251241)
佐藤 政枝  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (30363914)
東 ますみ  兵庫県立大学, その他の研究科, 教授 (50310743)
川上 康  筑波大学, 医学医療系, 教授 (70234028)
キーワード指尖容積脈波 / バイタルサイン / カオス解析 / 遠隔医療 / 遠隔看護 / 看護情報
研究概要

本研究は、社会の健康ニーズが進み、在宅医療の発展が求められる中で、遠隔医療・看護を実施するために必要な「バイタルサイン」から得られる感性的な情報を、安全かつ簡便・非侵襲的に測定・伝達し、看護技術として活用できる新技術の提案と実用化に向けた検証を行うことを目的とした。本研究の実施課題は、開発した「加圧式指尖脈波装置(バイタルセンサー)」の測定精度および信頼性に関する基礎研究、および、その装置を遠隔看護システムで使用した場合における看護・医療情報としての有用性について検証を行った。
基礎研究では、軽度の心理的ストレスによって生じる定量的評価を試みた。実験は40人の健常者を対象に行った。安静座位において、Stroop Color Word Conflict Test (CWT)を負荷し、テスト時および、負荷前後における指尖脈波を計測した。その結果、指尖脈波は、心理的なストレスによって生じた生体の微細な変化を、正確かつリアルタイムに反映できる可能性を示唆し、またその有用性が示唆された。実用化に向けた研究では、健常女性1名を対象に、活動前(朝)と昼食後10分、活動後(晩)の計3回、加圧式指尖容積脈波の計測を実施し、分析した。分析対象としたデータは、分析不可能であったものを除く、全144回分のデータを対象とした。計測した値は、朝、昼、晩の3時点で比較した。その他,主観評価である自覚症しらべとPOMS(気分や情動の変化指標)を用いて、測定時点の状況を把握した。その結果、カオス指標であるエントロピー値は、朝より晩の方が有意に低下し、最大リアプノフ指数が上昇し、カオス性が高まる傾向が見られた。同時に計測したPOMSとの関連では、これらの値とリンクする形で「緊張」「活気」との関連がみられ、脈拍数も上昇した。この結果「加圧式指尖脈波装置」アセスメントツールとしての実用可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Evaluation of mental stress by physiological indices derived from finger plethysmography2013

    • 著者名/発表者名
      Emiko Minakuchi, Eriko Ohnishi, Junji Ohnishi, Shigeko Sakamoto, Miyo Hori, Miwa Motomura, Junichi Hoshino, Kazuo Murakami, Takayasu Kawaguchi
    • 雑誌名

      Journal of Physiological Anthropology

      巻: 32 ページ: 17

    • DOI

      10.1186/1880-6805-32-17

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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