研究課題/領域番号 |
24659949
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
坂本 雅代 高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (80290360)
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研究分担者 |
森木 妙子 高知大学, 教育研究部医療学系, 准教授 (60380317)
齋藤 美和 高知大学, 教育研究部医療学系, 講師 (50403902)
杉本 加代 高知大学, 教育研究部医療学系, 講師 (70403904)
阿波谷 敏英 高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (10467863)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | へき地診療所 / へき地医療拠点病院 / 連携体制 |
研究概要 |
へき地で生活する住民への健康支援の要となるへき地診療所の看護の充実に向け、そのへき地診療所をサポート・支援する基幹となるへき地医療拠点病院と、その調整役として本学看護学科との連携体制を構築することを目的に、本年度はA県におけるへき地医療支援機構に記載されているへき地医療拠点病院の看護者に対して、今までへき地診療所の看護者と、どのような交流あるいは支援関係にあったのか、今後どのような交流支援が可能か、また本学看護学科への役割期待などについて、その内容や方策の実態を明らかにするために、聞き取り調査を看護者を対象に実施した。 へき地医療拠点病院の看護者への聞き取り調査の結果、へき地診療所の看護者との交流・支援の実際は、【交流・支援があった】【交流・支援がなかった】の2つの内容に大別された。【交流・支援があった】と答えた内容は、(相談ごとへの支援、学習支援、看護師確保への支援、情報交換)などであった。【交流・支援がなかった】は、(管轄が異なること、患者の行き来がない、地理的に遠い)などであった。今後の支援の可能性については、(研修会や学習会への呼びかけなどの学習支援や、看護上の困りごとへの相談支援)などがみられた。また、大学への役割期待としては、(へき地診療所とへき地拠点病院の調整役や、教育・指導面で支援に関する要望)などが寄せられた。 次年度は、へき地診療所の看護者が、看護を充実する上で必要な支援内容を把握するために、今までへき地医療拠点病院看護者に対して、どのような支援を依頼していたのか、また、今後どのような支援を依頼したいのかなどについて、それらの実態を明らかにするために、アンケート調査を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
へき地診療所の看護者への支援の要となるへき地医療拠点病院の看護者に対して、今日までへき地診療所の看護者に、どのような交流や支援がされていたのか、その実態を明らかにするため、看護責任者や相談担当者を対象に、予定の数の聞き取り調査が実施できた。現在、聞き取り調査で得られたデータを基に質的な分析を行っている段階にある。
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今後の研究の推進方策 |
A県内のへき地医療拠点病院におけるへき地診療所の看護者との交流・支援の実態調査を基に、へき地診療所の看護者がへき地医療拠点病院の看護者に対して、交流や支援を希望する内容について調査するために、アンケート用紙を作成し実態調査を行う。そして、その内容を分析し、へき地拠点病院とへき地診療所の看護者との交流・支援に向けて必要な方策を検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度の調査結果をまとめ発表するとともに、必要な情報収集を行うための、研究者達の看護科学学会(大阪)への学会参加費や旅費である。また、本年度の研究計画であるへき地診療所看護者を対象としたアンケート調査を予定しており、そこに関わる郵送費並びに資料整理費などである。
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