研究課題/領域番号 |
24659949
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
坂本 雅代 高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (80290360)
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研究分担者 |
森木 妙子 高知大学, 教育研究部医療学系, 准教授 (60380317)
齋藤 美和 高知大学, 教育研究部医療学系, 講師 (50403902)
杉本 加代 高知大学, 教育研究部医療学系, 講師 (70403904)
阿波谷 敏英 高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (10467863)
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キーワード | へき地診療所 / へき地医療拠点病院 / 連携体制 |
研究概要 |
本研究の目的は、へき地で生活する地域住民への健康支援の要となるへき地診療所(以下診療所)の看護の充実に向けて、診療所をサポート支援するへき地医療拠点病院(以下拠点病院)と、その調整役として本学看護学科(以下本学)との連携体制を構築することである。昨年度は、拠点病院の看護職を対象に、診療所との交流支援の実態について聞き取り調査を実施した。本年度は、その調査を基に診療所の看護職を対象に、拠点病院との交流支援の実態について、無記名アンケート調査を実施した。 アンケート配布数は78名、回収数は51名であった。調査結果として、診療所と拠点病院との交流・支援の経験の有無では、経験がある8名(15.7%)、経験がない38名(74.5%)であった。交流・支援の体制を整える必要性については、インターネットを活用した情報交換ができる環境が整っている13名(25.5%)、環境を整える必要がある35名(68.6%)であった。診療所と拠点病院との間で看護に関する連絡会開催は、必要がある37名(72.5%)、必要がない10名(19.6%)であった。診療所と拠点病院との患者支援に関する情報交換会開催は、必要がある39名(76.5%)、必要がない11名(21.6%)であった。診療所勤務で困った時の相談体制を整える必要性では、必要がある39名(76.5%)、必要がない10名(19.6%)であった。診療所と拠点病院の交流支援が発展するために本学への役割期待では、とても期待する6名(11.8%)、期待する37名(72.5%)、期待しない4名(7.8%)であった。 これらの結果を基に次年度は、診療所で必要とする支援内容と、拠点病院で可能となる支援内容の統合を図るため、連携調整役として本学が加わり、診療所への支援内容並びに方法を明らかにして連携体制の構築にむけてまとめることである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1年目はへき地医療拠点病院の看護者を対象に、へき地診療所との交流支援の実態について聞き取り調査を行い、2年目はその内容を基にへき地診療所の看護者に対してへき地医療拠点病院との交流支援の実態のアンケート調整を計画していた。その計画である調査が実施でき、3年目の計画に移行する目途ができた。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、へき地診療所で必要とする支援内容と、へき地医療拠点病院での支援内容の統合を図るため、連携調整役として本学看護学科が加わり、支援内容並びに方法を明らかにして連携体制を構築する。
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