本年度は情報教育のためのCBT(Computer Based Learning)システムの構築とともに統計学のeランニングを支援するためのLMS(Learning Management System)の構築を行った。 昨年度に新規購入したサーバにフリーで使用できるオープンソースソフトウェアを使ってCBTシステムを構築した。具体的には,OSはLinux(CentOS7),学習者がWebからアクセスするためのWebサーバはapache,テスト問題を管理するデータベース管理システムはMySQLを採用した。このCBTサーバに平成23~25年度科学研究費補助金による基盤研究(A)「臨地実習適正化のための看護系大学共用試験CBT実用化と教育カリキュラムへの導入」(研究代表者:柳井晴夫)において大分県立看護大学(分担研究者:佐伯圭一郎)で開発された看護模擬CBTシステム(デモ版)を移植した。その結果,看護模擬CBTシステム(デモ版)は問題なく動作することを確認した。また,LMSとしてmoodleのインストールも完了した。 看護模擬CBTシステム(デモ版)のテスト問題は看護分野の問題であるので,今後は,情報分野のテスト問題を作成し,テスト問題データベースの内容を置き換える作業が残っている。また,この情報教育CBTシステムの評価のために,CBTシステムを使った場合と使わなかった場合の教育効果の比較検討も必要であり、補助事業期間の終了後も、引き続きシステム構築を継続する。
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