研究課題/領域番号 |
24659956
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
北山 幸枝 石川県立看護大学, 看護学部, 准教授 (20419740)
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研究分担者 |
須釜 淳子 金沢大学, 保健学系, 教授 (00203307)
中谷 壽男 金沢大学, 保健学系, 教授 (60198124)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 褥瘡 / 低蛋白血症 / ラット |
研究概要 |
平成24年度は、おもに以下2点のResearch Questionにフォーカスして研究を進めた。(倫理的配慮として、金沢大学動物実験委員会の承認(AP-101730)を得たうえで、同指針に則って実験を行った。) 栄養状態低下動物モデルにおいて、1)局所皮膚に圧力が加わる時に、皮膚および皮下組織がどのように変化しているのか? 2)褥瘡発生(カテゴリ/ステージI )時に、皮膚および皮下組織がどのように変化しているのか? その結果、以下のことが明らかになった。 1.正常皮膚の組織学的観察所見(HE)において、0%群、control群で表皮の厚みや皮筋および皮下脂肪層の割合に大差なく、腹筋(骨格筋)の割合が大きく異なっていた。 2.圧迫部および周囲の皮膚組織において、1)組織学的観察所見(免疫組織化学染色CC3a)では、アポトーシスを示す所見はみられなかったが、2)組織学的観察所見(免疫組織化学染色HMGB1)では、圧迫部と非圧迫部の「移行部(境界)」において、0%群で一部活性化されたHMGB1が細胞質に移行、細胞外へ分泌する「壊死(ネクローシス)への移行」を示す所見がみられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おもに、2点のResearch Questionにフォーカスした、という進め方のみが変更点である。
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今後の研究の推進方策 |
今回は創作製(加圧終了・解除)直後の時点までの組織変化観察が進行しているが、今後は炎症期として経過する24,48,72時間の時点において、特に肉眼的に表皮剥離と真皮層の潰瘍化が全例に発現する48時間の時点の変化に着目して、引き続き観察を継続していく予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
引き続き、動物実験にかかる諸経費(主に消耗品)、組織採取後は外注による組織スライド作製および特殊染色にかかる需用費を計画している。 また平成25年度は調査・研究旅費および資料整理に係る人件費としての使用も、予定している。
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