研究課題/領域番号 |
24659956
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
北山 幸枝 石川県立看護大学, 看護学部, 准教授 (20419740)
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研究分担者 |
須釜 淳子 金沢大学, 保健学系, 教授 (00203307)
中谷 壽男 金沢大学, 保健学系, 教授 (60198124)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 褥瘡 / 発生機序 / 低蛋白血症 / 病態モデル |
研究実績の概要 |
25年度より第2のResearch Questionとして設定した、「栄養状態低下動物モデルにおいて、褥瘡発生(カテゴリ/ステージI )時に、皮膚および皮下組織がどのように変化しているのか?」について経時的に観察をおこなった。 その結果、現時点までに明らかになった結果は、次のとおりである。 創作製(加圧終了解除)30分後の資料について、a.圧迫部:P,b.境界部P側:Ep,c.境界部N側:En,d.正常部:Nの4箇所について組織学的観察より、 1)免疫組織化学染色CC3aでは、どの部位においてもアポトーシスを示す顕著な所見はみられなかったが、 2)免疫組織化学染色HMGB1では、b.境界部P側:Ep(97.7%)>a.圧迫部:P(96.9%)>c.境界部N側:En(81.5%)>d.正常部:N(0%)のように、部位によるダメージの違い(勾配)がみられた。これと同様の結果は、24時間後までみられたが、48~72時間後の資料では明確に認められなかった。 初年度の、創作製(加圧終了解除)直後の結果と、加圧30分後~24時間後の結果については大きく変わらなかったが、非圧迫部をさらに細分化した観察により、圧迫部位に近い境界部に最も大きな侵襲が加わっていることが示唆された。今後さらに48~72時間後CC3a染色の経時的な変化と肉眼的治癒過程の所見とを照合して、加圧終了解除後の治癒過程が説明可能な病態モデルであるかについて検討したい。
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