EPA看護師候補者として来日し帰国したインドネシア人看護師(元候補者)に対し、日本での研修が現在のキャリアにどう関連しているかを調査した。その結果、仕事における規律など【仕事への態度】の能力が最も現在の業務に生かされていた。しかし看護助手という勤務形態から、【日本の看護・医療の知識獲得】について身についた能力はなかった。日本での研修を看護能力の強化や帰国後の看護キャリアにつなげるためには、研究活動や看護計画の立案を含め自分の能力を発揮できる場を設定し自己肯定感や自己効力感を高める方策が大切であり、それらが結果として複合的な国家試験対策になるような工夫が必要である。
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