研究課題
1.急病時・災害時の対処と地域連携について:A大学公開講座で実施し、参加者は、39人で平均年齢70.8(±8.1)歳、男性12人、女性23人、不明4人だった。開始前に、急病時の対処に関する知識・技術について調査票に回答してもらい、終了後にも同様の調査を行った。調査票は計11項目で知識設問(6問)技術設問(5問)、選択肢は4段階(1~4点)とした。開始前調査票への回答終了後に、「いざというときに役立つ知識」をテーマとした30分の講義を行った。講義内容は、知識面として、1.短時間で命に関わる危険な病気とは? 2.後遺症無く回復するのは2割 3.脳卒中の前触れ症状 4.心筋梗塞の前兆 とした。続いて、技術面では、5.起こったときの対処 6.AEDの使い方 7.救急車を呼ぶ方法について実習した。救急車を呼ぶ練習のときには電話の前に貼れるシートを配布し、急病時にも落ち着いて電話する方法について直接に伝えた。調査結果は、SPSS22.0を用いて、記述統計と対応のあるt検定(p<0.01)を行い分析した。各11項目と合計点(前24.4後35.6)とも前後平均点にはすべて有意差が見られた。知識設問6問では前12.8後19.6、技術設問5問は前11.6後16.1と両方とも有意差が見られた。記述アンケートでは、理解が難しかった点は、頭痛の程度、AEDからのアナウンス聞き取り、病状の判断であり、実施困難点は、AED操作と心臓マッサージへの自信、地域での取り組みでは、ご近所のコミュニケーションが最も重要だと回答した。2.看護専門職への災害時の受援支援の方法と病院間の連携:県看護協会主催で「受援・支援ネットワークと病院間の連携」を開催し、参加者との討議により具体的実践方法など解決策を検討した。3.福祉避難所へ移送が必要な要援護者支援方法の検討:A県防災担当者と会議し、シンポジウムを開催した。
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