本研究は、看護師の「市民目線に立ったケア」を育むリフレクションプログラムを構築する目的で、市民の健康相談の体験を用いたリフレクションプログラムを作成し、その実施と評価を行った。プログラム内容は、①市民の健康相談活動の体験(1日)、②個人ワーク、③グループワークのステップで構成を計画した。研究協力者は看護師11名で、プログラム終了後に、プログラム評価に関する質問紙とグループインタビューを実施した。その結果、研究協力者の9割以上が市民の捉え方を知る機会、自分の捉え方のくせに気づく機会、市民とのコミュニケーションの仕方への変化があったと思うと回答し、プログラムの体験の意義も高く示された。
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