研究課題/領域番号 |
24659972
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
河野 由美子 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (90566861)
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研究分担者 |
久司 一葉 金沢医科大学, 看護学部, 助教 (00550782)
岡山 未来(木本未来) 金沢医科大学, 看護学部, 助教 (50515335)
小泉 由美 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (70550763)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | タクティールケア |
研究概要 |
1.対象者募集を7月~8月に行い、12月までに25名の応募があった。 2.研究1:更年期女性へのタクティールケア介入群と対照群の比較によって、生理的生化学的に比較を行い効果を検証することであった。介入群は、タクティールケアを背中10分、足部各10分、計30分施術を受けた。その際の生理的指標は体温、脈拍、血圧、自律神経活動は交換神経活動指標(LF/HF)および副交感神経指標(HF)とし、施術前、施術終了直後、30分後、60分後に測定した。唾液中の分泌型IgA、コルチゾルを施術前と施術終了60分後に採取した。対象群は、介入群が臥床している約2時間ベッド上で安静を保持してもらった。生理的指標は、介入群と同様とし、臥床はじめと2時間後を測定した。 結果、生理的指標として、体温は30分後、60分後で有意に上昇した。脈拍は直後から60分後)まで有意に減少した。収縮期血圧は直後、30分後に有意に低下した。HFは直後から30分後まで有意に活性化した。唾液中の分泌型IgAは介入後有意に上昇し、コルチゾルは介入後有意に減少した。介入群は、公募で参加してくれるが2時間の拘束が厳しいと言われ、比較できるデータとならない状況。しかし、唾液の測定では、介入群と逆のデータ結果であり、2時間の安静がストレスに感じている結果が出ている。 3.研究2:研究1の介入群のうち継続して研究に賛同した協力者に対し、ほぼ週1回のケアを継続して受けてもらっている。3か月後6カ月後に研究1と同様の生理的指標について測定を順次実施中であり、データ収集中である。6か月終了後にデータ分析を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究1.タクティールケアの介入群と対照群において生理的生化学的指標の比較について、介入群に対する成果は達成いていると考える。今回は唾液中コルチゾルとIgAによるストレス軽減があきらかになっており、介入の効果はあったと考える。 しかし、対照群は2時間という時間の安静のみでは参加協力がなかなか得られない状況である。 研究2.継続中の対象者からは肩こりや冷え症が楽になったという主観的反応もあることから、介入の効果は評価できる。データ収集中のため客観的根拠の説明は乏しい状況である。
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今後の研究の推進方策 |
研究1.対照群の公募を再開しており、少しずつ参加者が出てきている。そのデータ収集中であり、その分析が7月ごろを予定している。 研究2.継続群が順次実施、および終了してきている。対照群の6カ月後は10月~11月に終了予定であり、その後データ分析まとめを予定している。
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次年度の研究費の使用計画 |
1.唾液の解析が業者委託 2.成果発表のための学会参加を予定 3.データ分析のための文具購入や文献依頼等 4.研究参加者へのお礼
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