研究課題
挑戦的萌芽研究
血管外漏出の有無の客観的評価指標の開発を目的に、健常者6名を対象にサーモグラフィーを用いて血管外漏出を鑑別できることを検証した。漏出モデルとして、前腕の皮下組織に留置針を刺入し生理食塩水を1.7ml/分で滴下した。対照群として、反対側の前腕の静脈内に留置針を刺入し、同様に滴下した。漏出の確認として、超音波診断装置を用いて留置針先端の位置と、滴下前後の皮下組織の厚さを観察した。10秒毎に撮影したサーモグラフィーでは、漏出モデルでは6名全員に滴下開始2分以内に針先を中心に広がる円形の低温域が出現し、サーモグラフィーにより非接触的かつ迅速に点滴静脈内注射の血管外漏出が鑑別できる可能性が示唆された。
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看護理工学会誌
巻: 1巻1号 ページ: 4-11