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2013 年度 実施状況報告書

コーチングソフトウェアを用いた「見て、気づき、考える」車椅子移乗技術指導への挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 24659977
研究機関兵庫医療大学

研究代表者

増田 富美子  兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (20461171)

研究分担者 吉岡 なつき  兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (40615043)
山田 哲  金沢大学, 学校教育系, 准教授 (00511784)
キーワード基礎看護技術 / 車椅子移乗 / 技術教育 / コーチングソフトウェア / 看護学生
研究概要

研究1:【目的】看護学生が習得した車椅子移乗技術がどのように変化していくかを明らかにする。【方法】A大学1年生13名を対象に平成24年度に引き続き、平成25年7月(3回目)、平成26年1月(4回目)に研究対象者の車椅子移乗技術をVTRと三次元動作解析装置を用いて撮影し、撮影後には研究対象者の内省を明らかにするために半構成的面接を実施した。【結果】分散分析の結果、1回目から4回目の評価得点の変化に有意差は認められなかった。
研究2:【目的】車椅子移乗技術習得過程におけるコーチングソフトウェアの有効性を明らかにする。【方法】対象はA大学の看護学部の1年次生15名。研究対象者は比較映像を用いて練習する群(以下、コーチングソフトウェア群)、自分自身の映像を用いて練習する群、映像を用いず従来通りの教材を用いて練習する群(以下、従来群)の3群に無作為に割付け、1回あたり60分~90分の練習を3回実施した。映像の活用の有効性は自己練習前後に撮影したVTRの映像の評価得点と三次元動作解析装置の解析結果とした。また、各群の練習法の効果と課題を明らかにするために、無記名自記式アンケート実施した。さらに了承が得られた研究対象者には練習中の技術に関する気づきや練習法に関する半構成的面接法を実施した。【結果】自己練習前後の得点は分散分析の結果、各群で有意な変化は認められなかった。対応のあるt検定の結果、各群内の練習前後の評価得点の変化に有意差(p<0.05)は認められなかった。しかし、コーチングソフトウェア群ではp=0.093<0.1であり、有意傾向を認めた。映像を観ることでの技術の気づきは、立ち上がり前の自分の腰の高さ、立ち上がりのスピード、車椅子の位置、被介助者の姿勢であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究1および研究2についてデータ収集は完了し、評価得点による統計学的処理は終了しているが、三次元動作解析のデータの解析処理に時間を要し、平成25年度の分析が完了していない。車椅子移乗技術の特徴を明らかにするためにも、三次元動作解析結果は重要であり、平成26年度の研究準備と並行して、分析を継続していく。

今後の研究の推進方策

研究1の第5回、第6回の撮影を平成26年7月および平成27年1月に実施する計画である。研究2は分析結果を早急にまとめ、平成26年度中に成果発表をする予定である。平成26年度に実施する研究3については、研究2の結果を踏まえて、車椅子移乗技術習得における映像の効果について検証していく。8月のデータ収集に向け、現研究計画を作成し、5月に倫理審査を受ける予定である。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度中に研究に必要な物品の購入を予定をしていたが、研究準備に時間を要したため、次年度使用額が生じた。
平成26年度の研究に必要な各種物品の購入、研究成果発表のための旅費および論文投稿関連費用に使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 看護学生の車椅子移乗技術の経年的変化 -1年目の内省-2014

    • 著者名/発表者名
      増田富美子、吉岡なつき
    • 学会等名
      日本看護学教育学会第24回学術集会
    • 発表場所
      幕張メッセ国際会議場(千葉市)
    • 年月日
      20140826-20140827
  • [学会発表] 看護学生の車椅子移乗技術の経年変化 ―1年目―

    • 著者名/発表者名
      増田富美子、山田哲、吉岡なつき
    • 学会等名
      第33回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      大阪国際会議場(大阪市)

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公開日: 2015-05-28  

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