研究目的は、活動量計を用いて慢性閉塞性肺疾患患者自身が日常の身体活動をモニタリングする運動療法支援プログラムを開発することである。外来に通院している慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者22名、間質性肺炎(IP)患者21名を対象に、安静時代謝量の測定、ADLとQOLの質問紙調査、日常生活のすごし方の面接調査を行った。結果、COPD患者の体重と筋肉量の減少はなく安静時代謝量の亢進はなかった。慢性呼吸器疾患患者は、1日の予定、体調、食欲、作業量の多さや身体への負担を考えて生活していた。身体活動のセルフモニタリング項目として、活動、食欲、体重、休息、療養行動、家族の支援、社会資源の活用、症状が示唆された。
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