研究課題/領域番号 |
24659990
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
村川 由加理 大阪市立大学, 看護学研究科, 講師 (20457930)
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研究分担者 |
坂口 桃子 大阪市立大学, 看護学研究科, 教授 (40290481)
作田 裕美 大阪市立大学, 看護学研究科, 教授 (70363108)
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キーワード | 術前看護 / 専門的看護介入システム / アクション・リサーチ |
研究概要 |
本研究の目的は、術前患者の全人的苦悩を包括的にサポートする専門的看護介入システム(術前患者を中心とした「術前看護専門外来」病棟ー手術室との連携)の基盤を構築することである。本研究の目的達成に向けて、平成25年度は、①実践家(看護師)との合同会議、②看護師への質問紙調査、③患者への質問紙調査、④患者への聞き取り調査を行った。 ①実践家(看護師)との合同会議:研究対象施設において1回/月のペースで合同会議を開催し、周手術期看護の実施状況と患者の状態について意見交換し、今後の看護の方向性等について検討した。 ②看護師への質問紙調査:研究対象施設の外科系看護師に、術前看護実施状況に関する質問紙調査を実施し、術前看護の実態を明らかにした。 ③患者への質問紙調査:手術予定患者に対して、手術前の心身の状況や対処方法、看護の状況、医療者へのニーズ等について質問紙調査を実施した。 ④患者への聞き取り調査:手術療法を受けた患者に対して、自宅待機期間を含む手術前、手術中、手術後の心身の状態と看護の状況、医療者へのニーズ等について30分程度の聞き取り調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
患者への質問紙調査、患者への聞き取り調査のデータ数が目標数に達していないため、調査を継続している。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、看護師への質問紙調査から明らかとなった看護実施状況と、患者への質問紙調査、患者への聞き取り調査から明らかとなった看護ニーズ等の結果を照らし合わせ、手術患者への看護に関する問題抽出と問題解決のためのアクションプランの作成、プランに沿った看護介入の実施と評価を行う。 その後、手術を控える患者の術前看護と医療体制等を検討し、術前患者への専門的看護介入システム(術前外来)確立に向けての基盤を構築する。 これまでの結果を踏まえ、国内外での関連学会において研究成果を発表する。
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次年度の研究費の使用計画 |
患者への質問紙調査、患者への聞き取り調査に関して、データ収集中であるため、その後の分析、分析後のアクションプラン作成、実施・評価等の経費については、次年度への使用となった。 合同会議の開催費として50,000円程度、追加調査費用として50,000円程度、データ分析費として200,000円程度、アクションプラン作成・実施・評価等の費用として80,000円程度、謝金にかかる費用(アルバイト雇用を含む)100,000円程度、国内外学会参加費200,000円程度の支出を計画している。
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