炎症性腸疾患患者が悪化を避けるために自分に合った“無理はしない”療養法を獲得するプロセスを明らかにすることを目的に、グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いたデータ収集と分析を実施した。文献的に“無理はしない”という概念を定義づけ、半構成的インタビューによって得たデータを専門家のスーパーバイズを得ながら分析を進めた。 現在まで「調子と(食べることの)我慢との照らし合わせ」「緩やかに習慣づく生活」という2つのカテゴリー(現象)を抽出し、カテゴリー関連図とストーリーラインを作成した。引き続き、理論的サンプリングと継続比較分析により、“無理はしない”という現象全体を明らかにしていく。
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