妊婦は、胎児の診断を受け大きなショックを受けるが、『今の生活をいつも通りに過ごす』『予定日までこの子を私が育む』という気持ちを持って日々を過ごしていた。出産が近づくと『自分の「お産」のイメージが難しい』ことや、育児が開始されると「新生児」、「母乳・乳房ケア・育児」に関する『普通の育児の知識が乏しい』ことに困難を感じることが明らかとなった。親になることの準備は、胎児に病気があろうがなかろうが、妊婦個人にとっては大きな課題である。それを支援するのに適切なのは女性の出産を個人的な出来事として取り扱う助産師であり、母子の状態の変化に合わせて継続的に支援のできる妊婦健診が最も良い機会である。
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