研究課題/領域番号 |
24660003
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
竹中 和子 広島大学, 医歯薬保健学研究科, 講師 (90227041)
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キーワード | 乳幼児心理学 / 親準備教育プログラム |
研究概要 |
平成25年度は,研究対象者の安全確認や負担のない実験環境の整備と実験スケジュールを検討し,シミュレーションを重ね,本実験実施に準じた予備実験を行った。実験提示用の刺激サンプルは,実験スケジュールにしたがって取り込み,同条件で実施できるよう実験パッケージとして作成した。また,乳児シグナル刺激については,提供協力者に説明後,協力の同意を得て進めた。研究倫理申請の手続き,実験手順の試行と環境調整,実験機器操作確認等を行い,実験実施の準備を整えた。 対象者3名の協力を得て,予備実験を実施した。機器の不備にて一部データの記録できなかったエピソードがあった以外は,スムースに実施でき,実験実施の実際を確認できた。予備実験結果については分析途中であるが,乳児養育経験者と未経験者の反応にそれぞれ特徴がみられた。なお,予備実験で得られたデータの一部は,日本赤ちゃん学会第14回学術集会にて発表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成25年度中に実験実施を終えることができなかったが,本実験に準じた予備実験を実施し,実験実施の実際が確認できた。研究対象者の確保,実験実施を進めていく基盤が整ったと考える。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は,平成25年度に実施した予備実験の結果についての分析を進める。結果の一部については,日本赤ちゃん学会第14回学術集会にて発表する予定である。予備実験実施成果をふまえ実験計画を再考し,微調整後,研究対象者の協力を募り,本実験を実施する。実施後は速やかに分析を行う。 実験に使用した実験パッケージを精査し,体験型親準備教育プログラムに使用する教材を作成する。特に短時間で容易に参加できる体験型親準備教育プログラムの構築を目指す。そして,考案した体験型親準備教育プログラムを親準備期にある人を対象に試行し,評価する計画である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度は,本実験に準じた予備実験を実施し実験実施の実際を確認することができたが,本実験を終えることができなかった。そのため,平成26年度に実験実施に伴う物品等の諸費用や研究成果発表に伴う費用が必要となった。 平成26年度は,予備実験成果を発表するための費用,実験実施に伴う物品等の諸費用,研究協力者への謝礼,体験型親準備教育プログラムの試行調査のための諸費用,研究成果を発表するための費用として使用する予定である。
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