研究課題/領域番号 |
24660004
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
谷 洋江 (出口 洋江) 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (60253233)
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研究分担者 |
橋本 浩子 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (80403682)
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キーワード | 子ども虐待 / 配偶者間DV / 予防 / 支援プログラム |
研究概要 |
平成24年度分に計画されており残されていた、「周産期における配偶者間DVのアセスメント状況と課題」はデータ分析が終了し平成25年度に学会発表を行った。 平成25年度は、以下の2点について研究を行った。 1.「子ども虐待防止のための周産期における配偶者間DVのアセスメント方法を確立する」に関しては、前述の分析結果を基にアセスメント項目、方法等を検討中である。 2.「DV対策と支援に関する文献検討、および徳島県内での支援の実際を明らかにし、周産期における支援プログラムを構築する」に関しては、文献検討をアセスメントと支援の2つの視点について分析が終わり、平成26年度に学会発表を行う予定である(採択済)。また徳島県内の支援の実際について、市町村保健センターから児童相談所への連携事例の夫婦の問題の関連等さらなる分析を行った。これについても平成26年度に学会発表を行う予定である。また県内での専門家会議の開催については 、女性支援センターおよびDV対策支援を行うNPO法人に研究協力を依頼し終え、現状としての支援に加えて、周産期おける支援方法について検討中である。現在のところ、WEBミーティングシステムを活用した助産師へのDVの理解やアセスメント方法についての研修会を計画している。これらの評価も踏まえて支援プログラムを構築したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
子どもの虐待防止のための配偶者間DVのアセスメントについては、平成24年度の研究および平成25年度の文献検討からアセスメントの視点等が明らかとなった。しかしそれらを基に助産師への研修を行い、評価等行うことが実施できていない。研修時期の調整に時間を要した。配偶者間DVの支援プログラムについては、文献検討は終了し、専門家会も開催している段階にあるが、プログラム案の修正等に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
配偶者間DVのアセスメント方法の確立については、助産師さんへのDV理解を含めたアセスメント方法の研修会を行い、評価をしたのちに、洗練する。 配偶者間DVの支援プログラムについては、早期に試案を作成し、専門家会議での洗練をへて、最終のプログラム構築につなげたい。 またこれらの成果を、シンポジウムを開催し県内の関係機関への普及啓発を図る予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度使用額が生じた大きな理由としては、平成25年度にオーストラリアで開催される国際学会での発表を予定していたのが、研究の進捗が若干遅れたために国内学会での発表に変更したためである。 また、専門家会議の費用等が当初予定より開催が遅れたために、現在のところ一部しか使用していないことによる。 平成26年度では国際学会での発表を予定しており、当初見込みよりも参加費用が多く必要になる。また英訳の校正等に予算が必要なため繰り越した予算で賄いたい。
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