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2014 年度 実施状況報告書

子どもに寄り添うデスエデュケーションの検討

研究課題

研究課題/領域番号 24660007
研究機関石川県立看護大学

研究代表者

金谷 雅代(東雅代)  石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (80457887)

研究分担者 西村 真実子  石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (50135092)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード子ども / デスエデュケーション / グリーフケア
研究実績の概要

「子どもへのデスエデュケーションやグリーフケアに関する認識と支援の実態について」のテーマで、質問紙調査を実施した。子どもに関わる職種(保育士、教師、医療者)や親に対して、①属性②喪失体験をした子どもの反応やデスエデュケーション・グリーフケアへの認識について③デスエデュケーション・グリーフケアにおいて子どもと関わる上での困難性とその内容④デスエデュケーション・グリーフケアの必要性について⑤デスエデュケーション・グリーフケアにおける連携に対する認識について問うた。
結果、約半数が、喪失体験のある子どもに関わっていた。また、対応上の困難点も多いことが分かった。専門家に相談することや同じ体験をした子どもが集まる「場」に行くことの必要性を強く感じている割合は高くなかった。幼児の保護者、保育士においては、子どもへの説明や子どもを支えることは、自分達がやらなければという認識が強く出ており、教師では、医療者やカウンセラーを、子どもへの説明者として選択する比率が上がっていた。
これらの結果から、子ども一人ひとりの状況に応じた対応の困難性は明確であるが、そのなかでも、どうしたらよいか、どのような方法があるのかについて、親として、支援者として、それぞれの立場で考えられていることを知ることができた。
自分が実践したいと考えている、同じ体験をした子どもが集まる「場」については、認知度も高くないことが伺え、ニーズは少なくても、そのようなときに支援できる「場」の存在を知らせていくところから活動していく重要性を改めて認識した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

調査の結果や、米国での研修で得た成果、グリーフケア・アドバイザー講座受講の成果をもとに、支援プログラムの試案を作成し、実施したいと考えてきたが、性急だった可能性があると認識した。
調査結果について、質問紙調査への協力者にフィードバックする機会を設ける必要がある。結果を丁寧に分析し、報告書の形態で公表する。まとめる際に、米国ダギーセンターの取り組み紹介も含め、支援活動の内容や方法について周知できるように工夫し、支援内容の意義を伝え、支援プログラムの実施協力を得て実施といった段階を踏んで到達したい。
支援プログラムの試案の作成段階であることから、研究は進行しているが、達成には至っていないと判断する。

今後の研究の推進方策

調査は終了したので、この結果と米国研修の成果、グリーフケア・アドバイザー講習での学びをふまえて、支援プログラムの試案を作成する。プログラムを実施し、その評価を行う。評価を得る対象は、子どもへの支援者とする予定である。
前年度の調査の結果を、対象者別にまとめ、学会発表の形で公表していく。また、報告書として全体をまとめ、調査協力を得た関係施設・機関に報告・説明していく。論文報告も行う。

次年度使用額が生じた理由

研究成果の公表が遅れているため、成果公表に使用する予定だった経費を使用しなかったために、次年度に必要な経費が発生した。

次年度使用額の使用計画

次年度に研究成果を公表するため、学会への参加を考えており、旅費が必要になる。これに充てる。また、論文投稿のために、抄録部分の英訳を専門家によりチェックを受けるため、翻訳料が必要になる。さらに、結果報告書の製本印刷費として使用する。

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公開日: 2016-06-03  

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