医療的ケアを必要とする子どもの親が周就学期に体験する思いの変化と支援ニーズを明らかにすることを目的に、入学前・入学直後・入学1年後の3回にわたり半構成的面接と質問紙による主観的幸福感(WHO SUBI)の調査を、子どもの保護者5人に対し実施した。 入学前、保護者は、新しい環境への子どもと自分自身の適応に不安をもっていたものの、成長発達への漠然とした期待を抱いていた。入学後は、子どものコミュニケーションや行動の広がりに喜びを見出していたが、子どもや自分自身の健康状態の変化や成長発達に伴う新たな対応への苦慮も述べられた。各3回にわたる調査における主観的幸福感の点数の変化には明らかな関連はなかった。
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