| 研究課題/領域番号 |
24660023
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| 研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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| 研究機関 | 日本赤十字豊田看護大学 |
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研究代表者 |
古澤 亜矢子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (20341977)
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| 研究分担者 |
浅野 みどり 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30257604)
長江 美代子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (40418869)
服部 希恵 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 研究員 (00310623)
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| 研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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| キーワード | developmental disorders |
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| 研究概要 |
広汎性発達障害児（者）(以下PDDと略)の特性より、医療機関における検査、診察、治療、医療者から提示される情報の理解が難しい現状がある。そのため、医療機関におけるPDD児(者)と家族にとってやさしい医療情報の提示とは何か。現状からやさしい医療情報の提示のためのフレームワークを創出することが目的である。調査対象は、①地域のクリニックでの医療者を対象としたもの、②救急のある総合病院の医療者、③PDD児(者)と家族である。すでに、調査①は終了し、平成25年6月に開催され『11th International Family Nursing Conference』で発表する予定である。現時点で解っている結果として、Primary careを担う地域クリニックの物理的環境の特徴としては、待合室の椅子の配置、シンプルな部屋、ウォーターボトル、一般の診察室とは別にPDDのための診察室等の設置等であった。待合室であまり待たないように予約制であり、子どもの順番の配慮、入口から診察室までの動線の工夫が見られた。しかし、「PDDの人に特別な工夫はしていない。例え受診のしにくさがあったとしても、それについて患者自身が考えることも大切である」との意見もあった。また、提示する情報量については、「インターネットからの情報がとりやすくなったことから、余りクリニックの情報を載せると、混雑して大変な状況になる」理由から、家族が振りまわされないように情報量には注意しているとの意見があった。「病名の告知、診断の情報提示」では、患者の希望が持てるような内容を織り交ぜ、患者に伝える内容の順番を工夫していた。また、情報提示をするときに重要なこととして、「家族と一緒に行うことが重要」であることが話された。情報提示方法の意図としては、どの子どもにもわかりやすく、利用しやすい情報、つまりユニバーサルデザインを重視していた。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通り、地域のクリニックでの調査を終えた。地域におけるクリニックでは、研究協力もあり、また早くから研究に着手したことで、研究は予定通り進み、学会発表できる段階にある。ただし、まだ論文としてまとめていないため、今年度の救急のある総合病院での調査が終了した時点で、地域のクリニックと救急のある総合病院での調査を比較しながら、PDDの人と家族にとってやさしい医療情報とは何かについて論文をまとめ投稿していきたいと考える。
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| 今後の研究の推進方策 |
現在救急施設のある医療機関での調査を行っている。この調査については、今年度の秋までには終了を目指している。その後、PDD本人と家族との聞き取り調査を行ったあと、専門家による検討を行っていきたいと考える。
ただし、救急施設のある医療機関であり調査可能な病院への依頼に現在悪戦している状況であり課題となっている。そのため、家族面接が年明けになる可能性がある。
出来る限り、研究の質を保つためにじっくりと調査を行っていきたいと考える。救急施設のある医療機関での調査が終わり次第、論文をまとめ投稿していきたい。
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| 次年度の研究費の使用計画 |
次年度使用する予定の研究費としては、学会発表と研究データの整理のための人件費などである。また、専門職による打ち合わせに必要な交通費、会議室利用に伴う経費などである。その他、事務用品[データをまとめる紙、ペン、ファイルなど]である。
課題としては、現在行っている救急のある総合病院での調査が難航している。予定では秋までに終了したいものの、時間が罹っている。研究終了が次年度に跨ってしまう可能性があるため、対応策としては、調査可能な病院を探すため、遠方の医療機関に出向くことが必要となり、交通費が発生することとなる。また、家族面接を早めることも必要になる。そして、最後の専門職による検討会議を開催する予定であるため、そのための会議室代、交通費などをどうするのかを考えていきたい。
まずは、今までの研究を学会発表して示唆を得て、そして投稿も考えていきたいと考えている。
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