研究課題/領域番号 |
24660028
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 広島国際大学 |
研究代表者 |
梅田 弘子 広島国際大学, 看護学部, 講師 (50441986)
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研究分担者 |
光盛 友美 広島国際大学, 医療福祉学部, 助教 (20461329)
梅田 貴士 広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (40451679)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 国際情報交換 |
研究概要 |
平成24年度の目的は、育メン育成プログラムの組織づくりと、大学生を対象とした、家事・子育てに関する本調査の実施・分析、その結果に基づいた育メン育成プログラムを企画することであった。 1)拠点づくり:3学部26名の学生が集まり、学生・教職員協働で「ひろしま未来の育MENプロジェクト」を立ち上げた。プロジェクトのロゴマーク・Vision・Mission・Valueを明確にし、広報活動用の様々なものを作成した。Webサイト(Face Bookを含む)(http://www.miraiku.net/)を立ち上げ、リアルタイムで活動内容を発信できるよう整備し運用している。 2)家事・子育てに関する大学生への調査では、男女ともに20年前よりも大幅に将来の家事・育児分担を配偶者と等分で行うという考えが伸びているものの、家事・育児内容については女子学生の方が「したい」「できる」と思う意識が高い傾向であった。また「まだ先のことでイメージできない」との認識が高かった。 3)未来の育メン育成プログラムの企画として、プロジェクトメンバーが育メンの自宅訪問・取材を行いその結果をパネルにした「育MEN写真館」を4回開催(来場者数419名)した。大学生は育児体験や育児・家事技術演習を開催することが,将来の育児について考えるきっかけに繋がっていくと考えられ、体験型の企画の必要性が示唆された. 2013年2月17日に広島県の育メン休暇を応援する番組、TSS「ひろしま満点パパ」で「若い世代が学ぶ育メン休暇!」として取り上げてられ活動を広島県全域に周知する機会を得た(http://www.tss-tv.co.jp/manten_papa/バックナンバー19)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成24年度の目的は、育メン育成プログラムの組織づくりと、大学生を対象とした、家事・子育てに関する本調査の実施・分析、その結果に基づいた育メン育成プログラムを企画することであった。 1年間を終えて結果はほぼ達成できている。既に活動拠点を本学に形成し、学生・教職員協働のプロジェクトととして認識され始めた。また、本プロジェクトに参加している学生は着実に自分の将来の家事・育児についてロールモデルを参考にしながらイメージを形成出来てきている。現在、平成25年度実施予定の学生対象育MENプログラムの企画を練っている段階であり、現在の大学生が積極的に参加してみたいと思うプログラムの企画・運営の観点からは、意識調査の結果をより詳細に分析し、熟慮していく必要がある。活動紹介用リーフレット等の作成や広報活動の推進(他大学へのアプローチ)にも取り組んでいく必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度の目的は、大学生を対象とした育メン育成プログラムの実施と評価を行うことである。育メン育成プログラムは、1)公開シンポジウム、2)体験型ワークショップの二部構成とする。 1)公開シンポジウム:「育メン」とは何か、政策等を含めた最近の動向、20年前に共働き家庭で子育てをした夫婦の体験談、現在育児中の男性の体験談、子育て支援センター長による母親の子育ての現状、育メン育成隊による大学生の子育て志向性リポート報告を含む内容とする。 2)学生体験型ワークショップ:「育児・家事」が身近でない大学生にとっては、まずは体験することが重要であるため「キャラ弁教室」を企画して自分のお弁当や彼女、将来の子どものお弁当を作れるようになることを目指しながら、育メンに関する知識や意識を深めていける企画を実施予定である。また、家事・育児体験ブースにおいて育児体験シミュレーションを行う。終了後、男子学生は、育メンになるために、女子学生は、育メンになってもらうために自分にどのような考え方や行動が求められるのかを考察する企画も実施予定である。 3)評価:1)、2)の参加者に、プログラム終了時に、子育て・育メンに関する意識調査(前年度の調査内容を含む)を実施し、分析する。 4)同時進行で、広報活動を進めていき、近隣の教育機関・行政等に本活動が認識され参加者の増加を目指していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度は、大学生対象の育メン育成プログラムを実施する計画であるため、1)公開シンポジウム、2)体験型ワークショップの二部構成の実施で使用する物品の購入が必要となる。双方向対話型の体験型ワークショップを行うためのレスポンスアナライザー・トータライザー・クリッカーを購入する。また、体験型ワークショップの際に使用する、パーテーション、育児体験ベビー(マイベビー)3体、育児用品(オムツ・おもちゃ・ベビーカー・衣類・離乳食用品・寝具等)、参加者の調査用紙記入用バインダー、筆記用具がを購入予定である。これらは、当初の研究計画に記載した内容と一致しており、予定通りの物品を購入する。
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