研究課題/領域番号 |
24660050
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
奥津 文子 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10314270)
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研究分担者 |
荒川 千登世 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (10212614)
前川 直美 聖泉大学, 看護学部, 講師 (20352916)
森 敏 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40200365)
本田 可奈子 大垣女子短期大学, その他部局等, 准教授 (60381919)
糸島 陽子 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70390086)
横井 和美 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80300226)
大門 裕子 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 助教 (90552638)
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キーワード | アニマルセラピー / 家畜 / 高齢者 / 脳賦活状態 |
研究概要 |
2013年度は、脳血流および脳波の状態を確認しつつ、動物との効果的なふれあいプログラムを試作・検討することを目的に研究に取り組んだ。光トポグラフィーのレンタル料が1週間で70万円と高額であったことから、活用することを断念。脳血流・脳波の測定で脳のリラックス状態を測ることに変更した。 アニマルセラピープログラムは、参加者の疲労を考慮し、イントロダクション・エンディングを含め20分間のプログラムとした。 訓練を受けた犬を用い、出会い→触れる→ゲーム→触れる→別れ、のプロセスを設定した。また、あってこゲーム・宝探しの2つのゲームを組み込み、セラピーの中盤で活気が高まるように工夫した。 研究協力が得られた大学生10名に対し、アニマルセラピープログラムを実施。その間、脳血流および簡易脳波計で脳の状態をモニタリングした。さらに実施前後でPOMS、唾液アミラーゼの測定を実施し、アニマルセラピーについての感想を聞き取り調査した。 その結果、POMS、唾液アミラーゼの測定では、セラピー前後で有意差は見られなかった。しかし、「ゲーム」実施中に脳血流が増加している協力者が多く(8/10名)、「触れる」実施中は、すべての協力者が脳血流・脳はともにリラックス状態を示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2013年度はアニマルセラピープログラムを試作・検討することを目的としており、犬用のプログラムについては、達成できた。 しかし、羊・山羊を用いたセラピープログラムについては、「見る」「触れる」以外の「ゲーム」等を構築することが安全性の面から難しく、動物を変更することを検討している。ホースセラピーの可能性を模索している。
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今後の研究の推進方策 |
2014年度は、地域の高齢者ボランティアに犬用セラピープログラムを実施し、脳血流および脳波を用いて脳賦活化状態を評価する。 また、ホースセラピー関係者からさらに情報を収集するとともに、アニマルセラピーを安全に楽しく行える家畜はないか検討を重ね、プログラムを構築・実施・評価する。
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次年度の研究費の使用計画 |
羊・山羊を使用したアニマルセラピープログラムの開発を、安全性の面から、馬の使用に変更を検討中。馬を使用することになった場合、馬および専門のインストラクターが必要であり、費用が生ずる。 また成果発表のための旅費(海外)も必要になる。 馬使用料32万円、インストラクター謝金5万円、を当初の予算を補正し使用する。
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