研究課題/領域番号 |
24660051
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
占部 美恵 (片丸美恵) 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (00451401)
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研究分担者 |
成本 迅 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30347463) [辞退]
加藤 佑佳 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60729268)
松岡 照之 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40636544) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 認知症 / 情動 / BPSD / VBM / 非薬物的介入 |
研究実績の概要 |
【目的】本研究の目的の第1段階として、アルツハイマー病患者(以下、AD)の脳萎縮部位を調査し、扁桃体とその投射領域の萎縮と、ADの行動・心理症状(BPSD:Behavioral and psychological symptoms of dementia)との関連を調べた。 【意義】この第1段階の研究の意義は、認知症高齢者の脳の残存機能を活かした非薬物的介入を実施するための基礎的な資料になることである。 【方法】ADと診断され、抗認知症薬を使用していない65歳以上の高齢者29名、コントロール群21名を対象にした。心理行動症状の測定にNPI (Neuropsychiatric Inventory)ーNH日本語版を使用し、全ての対象者にMRI(3T)を施行し、Voxel-Based Morphometry(VBM)にて画像解析を行った。 【研究成果】NPI-NH日本語版では、「アパシー」が最も多く、次いで「うつ」「不安」「睡眠障害」の純に多かった。これは、先行研究における結果と同様であった。VBMにおけるAD群とコントロール群の比較では、両側の海馬と鉤に萎縮がみられ、ADにおいて傷害されるといわれている部位が示された。NPI日本語版サブスコアと脳萎縮部位との関連が示されたサブスコアは、「興奮」「多幸」「幻覚」「脱抑制」「異常行動」であった。 詳細な結果と考察は、論文投稿にて発表する予定である。
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