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2012 年度 実施状況報告書

高齢慢性心不全患者に対する遠隔看護の有用性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 24660052
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

石橋 信江  兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (50453155)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワード遠隔看護 / 心不全 / 高齢者
研究概要

心不全は、65歳以上の高齢者における入院の主因となっており、心不全患者の再入院率は3割以上と高く(土橋,2000.;筒井,2001.et)、特に高齢者の場合には6割近いという報告も見られ(Business Information Market Survey,2009)、高齢の心不全患者が再入院を繰り返しているという現状がある。そこで本研究では、最も慢性心不全の患者数が多く、再入院率の高い65歳以上の慢性心不全患者に対して、情報通信機器を利用した遠隔看護が、再入院率の低下や心不全症状の悪化予防に有用であるかを明らかにすることである。
そこで平成24年度は、遠隔看護介入モデルの作成と遠隔看護に使用する情報通信機器の選定を行い、予備調査を実施した。
1.「高齢慢性心不全患者への遠隔看護介入モデル」の作成:文献検討を行い、Wideら(2007)および服部ら(2010)による心不全患者のセルフモニタリングの概念モデルを基盤とした遠隔看護介入モデルを作成した。
2.遠隔看護に使用する情報通信機器の選定と看護介入方法の中心であるテレビ電話に使用するアプリの選定:今まで情報通信機器を使用したことのない高齢者でも容易に使用できることを条件に検討を行い、通信状態、経費等も考慮した結果、情報通信機器にi phone4s、使用アプリにface timeを選定し、運用試験を実施した。
3.予備調査の実施:作成した「高齢慢性心不全患者への遠隔看護介入モデル」に基づいた介入を対象者1名に3か月間実施した。その結果、3か月間、i phone4sとface timeを使用し、遠隔看護介入モデルを用いた介入を行うことができた。作成した遠隔看護介入モデルと、使用したスマートフォンやテレビ電話の操作性について確認を行い、本調査での実行可能性に対する示唆を得ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成24年度中に予備調査を終了する予定であったが、予定対象者数である3~5名を確保することができず、1名のみの実施に終わった。通信機器会社との契約の遅れによる調査開始時期の遅れと対象者のリクルートにおいて、家族の反対等があるなど想定外の事由により対象者の確保が困難であったため、平成24年度の達成度としては「やや遅れている。」となった。

今後の研究の推進方策

1.予備調査の実施:平成24年度は協力施設2施設で対象者のリクルートを行ったが、予定対象者数を確保することが困難であったため、今年度は協力施設数を増やし、対象者数を確保する。
2.本調査の実施:予備調査の結果を踏まえ、遠隔看護介入を20名程度に実施し、データ収集を行う。平成24年度の予備調査時の対象者数確保の実態を踏まえ、多施設に研究協力依頼を行い、対象者数を確保する。
3.研究成果の発表:予備調査を実施した結果、得られた研究成果について学術集会および学術誌上での発表を行う。

次年度の研究費の使用計画

1.遠隔看護に使用する情報通信機器にかかる費用:契約事務手数料、月々の通信費等
2.調査実施にかかる経費:研究協力依頼および研究協力説明のための出張旅費、研究貸し出し用機器(情報通信機器、血圧計、体重計等)の購入費用、調査票作成費用等
3.学会発表にかかる経費:参加費、旅費、ポスター作製費用等
4.その他:雑費

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公開日: 2014-07-24  

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