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2012 年度 実施状況報告書

居宅の壮年期生活保護受給者の健康関連QOLと健康支援のニーズに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24660053
研究機関岡山県立大学

研究代表者

富田 早苗  岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (00448797)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワード壮年期 / 生活保護受給者 / 健康関連QOL / ソーシャルサポート / 市町村保健師
研究概要

居宅における壮年期生活保護受給者の健康支援の必要性について、国内および海外の生活困窮者の健康状況と支援状況について、文献検討した。国内については、生活保護受給者が利用できる保健施策についても検討した。その結果、生活困窮者には健康に好ましくない行動が多いこと、さらに国内において、生活保護受給者が利用できる保健施策については、母子、高齢者施策と比べ、壮年期の健康施策は少ないことが示唆された。一般的に壮年期は就労している者が多いが、生活保護受給者の場合、働いていない者が多く、保険者が実施する特定健康診査の対象となっていない。医療扶助のみの支援ではなく、さらなる疾患を予防するための健康支援の必要性が明らかとなり、地域の保健師の働きかけの必要性が明らかとなった。
居宅の壮年期生活保護受給者の健康関連QOLとその関連要因を明らかにするため、岡山県内の壮年期生活保護受給者を765人を対象に調査・分析した結果、居宅の壮年期生活保護受給者の健康関連QOLは低く、男女ともうつ病の有無が精神的サマリースコアに関連、適切な市町村健康情報の提供、栄養、運動の支援が健康関連QOLの向上に必要と示唆された。この分析結果については、学術雑誌に投稿し掲載された。
居宅の壮年期生活保護受給者への健康支援の実態について、市町村保健師を対象に調査した結果は、一部、学会に発表しており、現在分析検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

生活保護受給者への健康課題について、文献および調査結果から明らかにし、学術雑誌への投稿等実施することができた。しかし、市町村保健師の認識については単純集計をしたのみで、今後多変量解析を行う必要がある。
また、調査を実施した岡山県内の市町村への報告も課題である。

今後の研究の推進方策

市町村保健師が居宅の壮年期生活保護受給者への健康課題の認識、支援の在り方についてさらに分析し考察し、論文投稿する予定である。
そして、居宅の壮年期生活保護受給者の健康状況、市町村が取り組むべき健康支援の方向性について、報告書を作成し、岡山県内市町村へ配布する予定である。

次年度の研究費の使用計画

ファイル等、文房具を購入予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 居宅の壮年期生活保護受給者の健康関連QOLとその関連要因2012

    • 著者名/発表者名
      富田早苗 三徳和子
    • 雑誌名

      日本地域看護学会誌

      巻: 15 ページ: 7-17

    • DOI

      1346-9657

    • 査読あり
  • [学会発表] 居宅の壮年期生活保護受給者の健康課題に対する保健師の支援と認識2012

    • 著者名/発表者名
      富田早苗 三徳和子
    • 学会等名
      第71回日本公衆衛生学会
    • 発表場所
      山口市
    • 年月日
      20121024-20121026
  • [学会発表] Relationships between Public Health Nursing Practice and Health-related QOL of Late Middle-aged Public Assistance Recipients2012

    • 著者名/発表者名
      Sanae Tomita,Kazuko Mitoku
    • 学会等名
      The 9th International Conference with the Global Network of WHO Collaborating Centres for Nursing and Midwifery
    • 発表場所
      Kobe city
    • 年月日
      20120630-20120701

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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