研究課題/領域番号 |
24660057
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
美ノ谷 新子 順天堂大学, 公私立大学の部局等, 教授 (20299986)
|
研究分担者 |
米澤 純子 国立保健医療科学院, その他部局等, 研究員 (50289972)
小川 典子 順天堂大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (30621726)
横島 啓子 順天堂大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (50369469)
福嶋 龍子 純真学園大学, 保健医療学部, 教授 (00299984)
|
キーワード | 独居高齢者 / 死別後 / 生活 / 健康 |
研究概要 |
研究二年度目にあたり、昨年の一次調査を基に二次調査への協力可能な20カ寺に対し調査協力の説明をし、同意を得て二次調査対象者の紹介を依頼した。近親者死別後6カ月時点での独居高齢者への調査であるため、対象者の抽出と紹介には困難を伴った。いつ、どの寺院で対象者が発生するかの予測は難しく、対象者への声がけのタイミングも慎重に行われ25年度末には12件の対象者の紹介を得られたにとどまった。 12件中、死別6カ月後の二次調査が実施できたのは6件で、今後来年度に順次二次調査を実施する予定である。対象者の背景は秋田県~愛媛県まで都市部、地方都市、農村部を網羅している。圧倒的に女性が多く全員が自宅でインタビュー調査することができた。インタビュー調査の印象では、死別後6カ月目でようやく普段の落ち着いた生活に戻ったばかりとの印象を受け、喪失感や悲嘆に暮れている様子はほとんど感じなかった。アンケートの集計及びインタビューの詳細な分析は今年度徐々にすすめていく予定である。 対象者数は少ないながらも、研究計画通り進行している。また今後は、調査対象者数の増加を図るため、25年度末から本学部の所在地近隣の寺院に対しても対象者紹介の協力依頼を実施しており、反応と手ごたえを感じているところである。予定より半年間長く対象者紹介の期間を延ばし、目標のデータ数に近づけたいと考えている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通り二次調査を開始した。データ数は少ないものの、対象者にはアンケート調査及びインタビュー調査を実施している。
|
今後の研究の推進方策 |
①調査対象者数を当初の計画通り、出来れば50件少なくても30件を達成したい。 そのために、対象者紹介に協力頂いた寺院からさらに別の親しい寺院や仲間を紹介して頂き、紹介者の輪を広げる。また、本学部の近隣地域での紹介者を増やし時間的、経済的に調査活動を容易にする。 ②6カ月後と1年後の変化についての分析方法の検討作業への着手をしたい。 26年度内は6カ月後調査の分析に追われることになると推測するが、2回調査の分析方法については26年度中に検討しておきたい。そのために連携研究者を交えた研究会を開催予定である。 ③研究員の研究活動のアンバランス 当初、調査分担数はバランスよく配分したにもかかわらず、紹介のある寺院とまったく紹介のない寺院の格差が大きく特定の研究者に調査が偏ってしまった。研究員の所在地の関係もあり、等分に配分することは叶わずアンバランスのままである。今後の研究分析などの作業で調和が取れるよう解決してゆきたい。
|
次年度の研究費の使用計画 |
結果集計、分析用にパソコン購入を考えていたが、調査のための旅費等が高額になったため買い控えた。また、実質的な結果集計と分析は対象者数が少なくできる状況ではなかったため買い急がなかった。 26年度は結果集計と分析をするため、買い控えていたパソコンとソフトを購入予定である。
|