研究課題/領域番号 |
24660064
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
城 憲秀 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (10137119)
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研究分担者 |
福田 峰子 中部大学, 生命健康科学部, 准教授 (00238487)
藤丸 郁代 中部大学, 生命健康科学部, 講師 (30513361)
加藤 智香子 中部大学, 生命健康科学部, 准教授 (60335057)
大島 圭恵 中部大学, 公私立大学の部局等, 助手 (60610772)
梅田 奈歩 中部大学, 生命健康科学部, 助教 (50582524)
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キーワード | 介護支援 / 大学生 / 高齢者 / 同居・近住 / 意向調査 |
研究概要 |
介護支援のマンパワーとして大学生の利用が考えられ、大学生と高齢者が同居(近住)しながら介護支援をしていくことが可能であるかもしれない。しかしながら、そのためには、大学生、高齢者の両者の意向や希望を十分に把握することが必須である。 本研究は、学生・高齢者の介護のみならず日頃の交流や生活支援協力を図るための第一歩として、本学生命健康科学部学生とK市在住の高齢者の双方における世代間交流や生活支援に対するニーズを明らかにすることを目的として質問紙による意向調査を実施した。その結果、大学生における高齢者との交流・生活支援活動への参加意思は、6割が参加したいと回答したが、高齢者では「ややしたい」(34.8%)、「あまりしたくない」(27.0%)であり、参加意思が低かった。交流・生活支援への参加方法では、大学生は「自宅から通う」が84.9%で多く、頻度は「月に2回程度」(64.7%)、1回の参加時間は「1回2時間未満」(46.1%)で多く、2~3時間未満と回答した者が8割を占めていた。高齢者では、「自宅に必要な時に大学生に来てもらい利用する」(36.3%)が多かった。次に、高齢者が大学生に望む支援は、「ちょっとした力仕事」(18.4%)、「安否確認」(10.6%)、「電球の交換や高い所の物をとる手助け」(9.3%)の順で多く、大学生は、「話し相手」(20.3%)「ちょっとした力仕事」(16.4%)、「安否確認」(14.7%)の順であった。 したがって、大学生と高齢者のニーズ間には相当の相違があるように思われ、今後、大学生による高齢者支援を進めるためには、十分慎重な計画を立てる必要があり、マッチングなどにも配慮しながら支援を行っていくことが肝要である。
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