研究課題/領域番号 |
24660069
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研究機関 | 福岡医療短期大学 |
研究代表者 |
齊田 直樹 福岡医療短期大学, その他部局等, 講師 (10413642)
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研究分担者 |
大倉 義文 福岡医療短期大学, その他部局等, 教授 (80352293)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | ロコモーティブシンドローム / サルコペニア / 介護予防教育 |
研究実績の概要 |
日本人の平均寿命は男性80歳、女性86歳となりほぼ世界一である。しかし健康で暮らす高齢者ばかりではなく、人生の終盤において何らかの介護を必要とする期間が数年ある。運動器の障害によって日常生活に困難を来しそれを起因とするQOLの低下する高齢者が激増することは必至である。加齢に伴う骨格筋量、および筋力が低下する「サルコペニア」となると運動機能、生活機能が低下する「ロコモーティブシンドローム」を誘発する。要介護となる原因として、関節疾患や転倒・骨折などの運動器疾患が脳卒中や認知症と並び全体の22%を占めている。本研究は介護施設や在宅で生活する高齢者に対して機能低下を予防するため行う運動器リハビリテーションとバランス能力・歩行状態を把握し、効果的な予防プログラム、リハビリテーションメニューの開発と標準化を目指すものである。 26年度においては効果的なリハビリテーション作成や施設高齢者に実際行うのは高齢者の日常生活に接する介護福祉士への教育が重要であるとの考えから実習前の介護福祉士に「サルコペニア」「ロコモーティブシンドローム」の教育を行い介護者が病態についての意識を持ち予防のためのリハビリテーション、介護を実践できたかという実態調査を行った。日常生活の中で予防的なリハビリテーションを行うことは、生活実態を把握した上で行うことができる介護福祉士の教育に必須であるとの考えに至った。この研究については第21回日本介護福祉教育学会において「介護実習教育におけるロコモーティブシンドローム対策教育の検討」というテーマで発表を行った。このため26年度に地域高齢者への調査の計画を変更したために期間延長することとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
「サルコペニア」「ロコモーティブシンドローム」について介護教育の中で行うことによって高齢者の介護予防に意識を持つ人材育成をすることが重要であるとしたため当初行う地域高齢者の調査の計画を変更したため遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度との学生比較としての教育効果としての研究、また地域高齢者への測定データ収集からの生活実態把握、効果的なリハビリテーションプログラムの開発検討を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
26年度の研究において「サルコペニア」「ロコモーティブシンドローム」予防を目的とした学生に対しての教育が重要であるとし計画を変更し「介護実習教育におけるロコモーティブシンドローム対策教育の検討」を第21回日本介護福祉士教育学会にて発表を行い、当初計画していた地域高齢者への調査の計画を変更したため次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
このため26年度行う予定であった地域高齢者への「サルコペニア」「ロコモーティブシンドローム」の調査を継続し、その経費に充てることとしたい。
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