計算機の応用領域の多様化などに伴いその社会的重要性が急速に増しつつある(物理情報システムや量子計算などの)新パラダイム計算に対して,その数学的本質の理解が計算システムの品質向上に資するという確信のもと,計算機科学における意味論的諸手法を結集・合同してこの応用上の困難に立ち向かうと共に,この新たな応用に牽引される形で意味論研究の理論的発展を行うことを目指した.当初計画に挙げた獲得目標を(より幅広い形で)ほぼ達成すると共に,理論研究ならではの広範な展開,予想しなかったトピック間のつながりの発見に成功した.
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