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2013 年度 実績報告書

ハイブリッド型命令パイプラインによる超高電力効率プロセッサの研究

研究課題

研究課題/領域番号 24680005
研究機関名古屋大学

研究代表者

塩谷 亮太  名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (10619191)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード計算機アーキテクチャ
研究概要

平成25年度は提案するプロセッサの試作と評価を主に行った.また,前年度に引き続き基本方式や要素技術を検討し,方式提案を行うとともに,シミュレータによる評価を行った.申請者を含む開発チームは現在, System Verilog で実装した FPGA 上で動作する out-of-order スーパスカラ・プロセッサ「雷上動」を開発中である.平成25年度に行った開発により,「雷上動」の out-of-order スーパスカラ・プロセッサとしての基本的な機能が完成した.「雷上動」は2命令同時フェッチ/5命令同時発行可能であり,NEON SIMD 命令(サブセット)を実行可能であるなど,商用プロセッサ ARM Cortex A9 と同等水準の構成を実装している.開発したプロセッサは,平成25年度に行われた情報処理学会主催のプロセッサ設計コンテスト「The 1st IPSJ SIG-ARC High-Performance Processor Design Contest」において優勝の成績をおさめた.また,これにより情報処理学会 コンピュータサイエンス領域奨励賞を受賞した.特筆すべきは,その他のほぼ全ての上位入賞チームが特定問題に対するアクセラレータによって性能向上を図っていたのに対し,「雷上動」ではあくまで汎用の out-of-order スーパスカラ・プロセッサのみによってより高い性能を実現したことである.これは「雷上動」の完成度の高さを証明するものであると言える.平成25年度はこの「雷上動」上において提案方式の実装を一部開始しており,平成26年度は引き続きこの開発を行っていく予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

これまでに基本方式のシミュレータへの実装と評価はおおむね完了しており,平成25年度の目標であった FPGA におけるプロセッサ試作も基本部分の実装が完了して動作を確認していることから,おおむね順調に目標を達成していると判断した.

今後の研究の推進方策

今後は申請書の研究計画にあるように,提案方式を実装したプロセッサの試作を進めていく.また,これまでに得られた評価結果などを元に国際会議や論文誌等に成果を発表していく予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] フロントエンドで命令を実行するプロセッサにおけるエネルギー効率の評価

    • 著者名/発表者名
      鷹見 怜, 塩谷 亮太, 安藤 秀樹
    • 学会等名
      情報処理学会研究報告 2013-ARC-206
    • 発表場所
      福岡県北九州市
  • [学会発表] スーパースカラ・プロセッサ「雷上動」の設計と実装

    • 著者名/発表者名
      藤田 晃史, 中島 潤, 早水 光, 塩谷 亮太
    • 学会等名
      情報処理学会研究報告 2014-ARC-208
    • 発表場所
      東京工業大学

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公開日: 2015-05-28  

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