| 研究課題/領域番号 |
24680010
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| 研究種目 |
若手研究(A)
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| 研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
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研究代表者 |
的野 晃整 独立行政法人産業技術総合研究所, 情報技術研究部門, 主任研究員 (10443227)
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| 研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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| キーワード | データベース / 並列・分散処理 / メタデータ / 構造化文書 |
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| 研究概要 |
本研究の目的は,Linked Data規模のメタデータに対し,A)中間データの再利用による演算省略やB)ダイジェストデータを用いた代理演算による結合演算の効率化などの手法を提案し,複雑な検索でも高速に処理できるメタデータクラウドを実現することである.
この目的に対し、平成24年度の研究計画として、メタデータクラウドのための要素技術として、A)中間データを再利用できるメタデータの格納法および検索法とB)低結合選択率(入力が多く出力が小さい場合)で効率的な結合ができる並列結合アルゴリズムの二つを設計・提案し、各技術のための初期的なプロトタイプシステムを開発し、実験と改良を重ね、これらを通じてメタデータクラウドの基礎的な全体アーキテクチャを設計することを目指すとしていた。
この計画に対する研究実績として、A)については、メタデータの格納方法としてその文書構造に着目して構造を決定するという、これまで誰も注目していなかった点に着眼した世界初の画期的な手法を研究開発した。性能としても最先端の手法と比べても遜色ない事を実験を通じて確認した。この成果は国際会議にて発表済みである。B)については、MapReduce上でのBloomフィルタを用いた並列結合アルゴリズムを設計した。この手法は、結合しない不要なデータを判定できるため、ネットワーク転送量を減少でき、低結合選択率の時に効率化が期待できる。最先端の並列結合手法と性能を比較するための実験のための開発を進めている段階にある。AとBの研究開発を通じてメタデータクラウドの基礎的な設計として、アペンドオンリーなB木が分散した環境を想定しており、その開発コストの軽減のためにRDFデータベースであるBigdataを利用することを検討している。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成24年度の研究計画における、メタデータクラウドの要素技術の研究開発と全体アーキテクチャの設計について、設計は計画以上に進んでいるが、実装については一部遅延している。そのため、全体としては平均するとおおむね順調に進展していると言える。
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| 今後の研究の推進方策 |
研究開発した要素技術をそのまま同時併用することは、技術的かつ開発コスト的に困難であるため、要素技術の適用は基礎性能評価に留めるように研究計画を変更する。なお研究目的自体の変更はない
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| 次年度の研究費の使用計画 |
前述したように要素技術をそのまま同時に併用することが困難であることが判明したため、平成24年度は実装のためのプログラマの雇用を見送り、対策検討のための設備に費用の一部を回したため、該当助成金が生じた。平成25年度は平成24年度で雇用を見送ったため生じた実装の遅延を取り戻すために、実装に該当助成金を用いる予定である。
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