研究課題/領域番号 |
24680011
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研究種目 |
若手研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
奥 寛雅 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 講師 (40401244)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | バーチャル・リアリティ / 高速光学デバイス / ビジュアルフィードバック |
研究概要 |
平成24年度は主として映像投影と認識に関する基礎的な知見を得るために、簡易的なアクティブプロジェクションシステムを構築した。 具体的には、2軸ガルバノミラー、プロジェクター、レーザー、制御用計算機を既に保有している瞳転送光学系と組み合わせた簡易的な投影光学系を構築し、さらに既存の高速ビジョンシステムを搭載し、映像を撮像しながらその撮像対象に映像を投影することができる簡易的アクティブプロジェクションシステムを構築した。本システムはプロジェクターと高速ビジョンが同軸に配置されており、カメラのカメラ中心とプロジェクターの投影中心とがほぼ同じ位置に配置されているために、カメラで捉えている画像上の任意の位置に望みの映像を投影することができるものである。この配置をとらない構成の場合は、対象までの距離に依存して投影場所が変化するため、このような単純化した処理が不可能である。さらに軽い回転鏡を視線方向制御に用いているため、ミリ秒での高速な視線切り替えが可能である。この簡易的システムは次年度以降の本格的なシステム構築のための予備実験のために用いる。 本システムを用いて、ボールや人間の手など、高速に動いている対象に像を安定して投影することを目的とした画像処理アルゴリズムの検討と構築とを行った。投影を行うと対象に投影像が重畳するため、高速ビジョンから観察される対象の像も変化する。このため、通常のトラッキングにおける画像処理で仮定される、対象の見えの変化が少ないという前提が成立しない。そこで、投影像の情報を基に、投影前の対象がどのように見えるはずであるかを推定し、その推定像を処理することで対象を認識するアルゴリズムを構築した。さらに、実際に実験から、投影像の存在下でも安定した対象認識が可能であることを示した。 これにより、実世界のように動的な環境への安定した情報投影を実現する基礎的な知見を確立できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
予定されていた簡易的なシステム構築に続けて実際の応用を想定したアルゴリズム開発とその実装・実験を行い、その成果の発表まで達成し、大幅に次年度以降の予定を前倒して進めることができたため。投影像変調〓利用した環境計測手法構築は次年度以降に遅延させたが、これを考えても当初の計画以上に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き投影像変調を利用した計測手法構築を進めると同時にアクティブプロジェクションシステムを構築を推進する。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究の進展に伴い一部実験手順の変更により平成25年度に購入することとした消耗品分あり、研究の進展には問題ない。
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