研究課題
研究代表者はこれまでに、脊髄に存在するガストリン放出ペプチド(GRP)ニューロン系が雄優位な局所神経ネットワークを構築し、雄の性機能を調節していることを見出した。この新規に見出した性機能を司る回路システムと脳との機能的・器質的結びつきについて、現在はさらに脊髄GRP系とオキシトシン(OXT)との機能連関についての解析を進めている。平成27年度の実績の概要としては、(1)脊髄GRP系のOXTに対する応答性の解析では、OXTブロッカー脊髄くも膜下腔投与により、OXTが脊髄GRP系を介して雄の性機能を調節することを行動レベルで明らかにした。さらに、より効果的な脊髄GRP系の解析系の樹立を目指し、(2)GRPプロモータの下流に蛍光タンパク質の遺伝子を繋いだトランスジーンを挿入したトランスジェニック・ラットを作出し、GRP-Venus Tgラットの脊髄GRP系は野生型と同様のアンドロゲン応答を示しており、脊髄GRP系をin vivoで解析する上で極めて有用なツールであることを明らかにした。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 2件、 査読あり 10件、 謝辞記載あり 7件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (24件) (うち国際学会 2件、 招待講演 5件) 図書 (2件) 備考 (1件)
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